【陰湿2.0】「コクッチ」とかいう終末世界を体現したサービスがエグい

今日こんなツイートが出回っていたのを見つけました。

あまりにもモラルを感じないサービス…。
何の為に作ったの？ pic.twitter.com/Zb0EUXd4tm

— 黄色人種ちゃん(もふもふ帝国の野望) (@de_Bilitis) May 29, 2020

もう少しバズっても良さそうな中身だったので、私もちょっと触れてみます。

このサービスはなんなのかと言うと、匿名で『あなた整形してるのバレてますよ？』というメッセージを特定の人にぶつけるサービスです。

仕組みは簡単で、整形をしていると疑わしい人（そうでない人でもOK）のメールアドレスさえ知っていれば確実に嫌な気持ちにさせることができます。

きっとこれを送られる人は整形を隠している人か、謂れのない陰口に心を痛めている人でしょうからね。

現在、SNS上では「質問箱」「お題箱」「マシュマロ」などなど、匿名を決め込んで特定の人物に質問・意見ができる仕組みがあります。

これはSNSの匿名性だけでは不十分である人、もしくはすでにアカウントが割れている人などが気軽に絡んでいけるようになったという点で画期的でした。

しかしながら、そういったところでもやはり聞きにくいことや意見しにくいセンシティブなトピックはどうしてもあるわけです。

例えば、「性的嗜好」「性自認」「国籍・門地」「両親や家族のこと」「犯罪歴」「婚姻歴」「身体の障害や美醜」「臭い」などなど。

これらはどうしたって面と向かっても言えないし、匿名だって良心の呵責で不用意に繰り出せるものではないのです。

そんなところにズケズケと踏み込んでいけるようになっているのがこのサービスというわけですね。

流行りのSNSではなくメールを使うという陰湿さ

これはもはや言わずもがなですが、2020年を生きる我々はSNSよりメールの方を精神的に重く捉える傾向にあります。

メールはビジネスや店と客の関係でないと使わないものであり、属している組織からの事務連絡や、面接の合否まで行われるある種聖域となっているものです。

そこに自分が悩んでいたり、触れてほしくなかったりするセンシティブなトピックを軽いノリで来られるのはやはり心に来るものがあるのでしょうか？

SNSなら良いというわけではないのですが、メールを使ったところにこの陰湿さの濃い部分が現れている気がしてなりません。

まだまだあるぞ！コクッチシリーズ

驚いたことにこのコクッチ、「整形バレてますよコクッチ」の他にもシリーズが展開されています。

その種類をいくつかピックアップすると以下の通り。

匿名告知サイト コクッチ
ワキガコクッチ
口臭コクッチ
空気読めないコクッチ
無能コクッチ
セクハラコクッチ
パワハラコクッチ
体臭コクッチ

これ以外にもハゲやビッチや、もうそれ悪口やん！なものもたくさんあります。

可愛げのあるキャッチーなネーミングかつラインナップも凄い。

これ今後流行るかもしれませんよ。まさに終末世界です。

まとめ：そっと指摘してくれる親友を持とう

こんなサービスが社会に受け入れられる世の中は、まさに末と言っても良いでしょう。

昔から人間はこういう話が好きだし、私も好きではないと言ったら嘘になるのですが、しかしそれでもこのサービスは許容されるべきではないでしょう。

匿名の人間はなんの責任を負ってくれないのに、そんな彼らから言葉を浴びせられた人間は世の中の全てが自分に対して物事を強いているような気になるものです。

極度に進んだ個人主義社会がこのサービスを受け入れるのなら、もはやホモ・サピエンスの最大の武器である「団結の力」は失われ、種の存続は危ういでしょう。