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2020年3月25日バンクーバーのカフェ(飲食店)の状況

現在、日本ではコロナウイルスの感染者は諸外国に比べ多くありません(多くないとされています)し、まだ飲食店などもほぼ通常通り営業されているところが多いのではないのでしょうか。それでもお客さんが減ったり、営業時間を短縮しているという話も聞きます。
※3月27日追記
3月28日・29日の週末外出自粛要請が出され、多くの飲食店は営業時間の変更や、休業にするようです。

現在(2020年3月25日お昼現在)、バンクーバーでは

・飲食店の営業制限
(テイクアウト・配達の注文のみ。店内での飲食を許可している場合は最高5万ドル(日本円で400万!)の罰金。)これは政府からの要請です。

がされています。また、お客さんが激減して採算が取れずクローズ、従業員をレイオフ(一時解雇)しているお店もたくさんあります。牛乳が余ってしまったから欲しい人は明日の朝配るよ、というお店もありました。

今後、日本も同じように営業が制限されることも大いに予想されます。もしかしたらそれを想定した上で、今のうちから移行していくのが賢明かもしれません。実際、バンクーバーでは政府から要請が出される前から、テイクアウトのみに切り替え、他人同士の接触を避けるため現金での支払いを禁止、特にカフェはウェブショップでの購入を促していた(むしろ、みんなとにかく安全に、お家にいてね、ってお店側がちゃんと言っていた)ので、急な要請にも柔軟に対応し、切り替わっていたように思います。

日本のカフェのみなさん、もしくは他の業態の方々の参考になることがあるかもしれないと思い、現在のバンクーバーのカフェの状況をシェアします。


テイクアウトについて

・店内にはお客さん1人しか入れない。他の人は外で待つ。待っている人も間隔(2m)を保つ。(線を地面に引いてわかりやすくしているところも多いです。)

・そもそも店内に入れないようにする。道に面した窓から販売している店舗も。

・支払いはキャッシュレスのみ。現金は一切受け付けない。←これを強く言っているお店は多い印象。

・持参したタンブラー、カップの使用は禁止。使い捨てのTo goカップのみでの提供。

・カウンターの砂糖や、ミルク、リッドなども全て撤去。不特定多数の人が触れないようにするため。

・事前にオンライン上で注文を受けて、店頭ですぐにピックアップできる店舗も。支払いもオンライン上で済むので、接触が最小限で済む。

・状況がすぐに変わるので、毎日、営業しているかどうかをインスタグラムにアップ。


オンラインショップについて

・上に書いたピックアップよりもオンラインショップでの購入を促している印象。Social Distancingを徹底している。

・インスタグラムのストーリーなどでオンラインショップの在庫状況をこまめに更新。

・市内の配送料を無料にすることで、ローカルショップでの購入を促す。

・コーヒー豆はプロファイル(フレーバーやプロセス等)がきちんと表記されている。実際に手に取って得られる情報が全て載せてあるイメージ。

・コーヒー器具も買えるようにしたり、家での淹れ方を載せたページにすぐにアクセスできるような導線にする。

・購入者がおうちで楽しんでいる様子をインスタグラムストーリーにアップすると(お店のアカウントをタグ付けしてあることが前提ですが)、すぐにリストーリーする。(これは普段からとても頻繁に行われています!)

・購入の際に従業員にチップを上乗せして払うことができたり、寄付ができるページを開設している。

(↑こちらはシアトルのカフェですが、バリスタさんを支援するよう促しています。)


バンクーバーは意外と小さな街なので、カフェ同士お互いをよく知っており協力し合っている印象です。クローズしている飲食店がまだ営業しているお店に資材を寄付したりもしています。
また、ローカルに強く根付いているのでお客さんも協力的ですし、支援したい気持ちは強いと思います。実際にコーヒー豆を頼んでお家で楽しんでいるインスタグラムストーリーをよく見ますし、情報をシェアし合っています。

一番強く感じるのは、お店が「お客様の安全が私たちの最優先事項」とはっきり言っていること。だからルールを守らなければ買わないで(キャッシュレスだったり、席に勝手に座らないようにだったり)と強く言っているし、お店に来れなくても今はどんどんネットショップや宅配を利用してね、Please stay home, Stay safe and healthyと促しています。

お店が潰れてしまうという危機的状況にあるお店も少なくないと思います。でもまずはコロナウイルスを一日でも早く収束させよう、という気持ちで、みんな今を耐えています、

私も仲良くさせてもらっている、とあるカフェの入り口に貼られたポストイット。愛が溢れていて泣きそうになってしまいました。

先が見えなくて辛い気持ちにもなるけど、また大好きなコーヒーショップでゆっくり過ごせる日がくるのを楽しみに。今はとにかく家で過ごしましょう。

いただいたサポートは、美味しいコーヒーを求めて国内外を旅する費用に充てさせていただきます。コーヒーを一杯、サポートしていただけたら嬉しいです…!♡