新生児の娘がメディカルウィングで転院搬送された話。田舎でも格差なく公平な医療が受けられることに感動。

メディカルウィングの搬送が決まる

2/22(水)晴れ 生後12日
小学校、保育園と上の子どもたちを送り届けたあと病院からの連絡を待ちます。

天気は悪く無かったので、多分飛ぶだろうとは思っていましたが、それでも連絡が来るまではハラハラ、ドキドキ。
救急車のみの移動だと5−6時間。何とかメディカルウィングに飛んでほしかったです。

病院から快晴のためメディカルウィングで搬送可能との連絡を受け、10時過ぎに病院へ向かいました。

メディカルウィングとは?ドクターヘリとのちがいは?

そもそもですが、メディカルウィングってご存知でしょうか?私は北大病院に転院搬送されるまで知りませんでした。

メディカルウィングとは、平成29年7月より運航開始となった小型ジェット機です。広大な北海道の医療格差を是正し、誰がどこに住んでいても高度な医療を受けられることを目的としています。

ドクターヘリは聞いたことある方が多いと思います。ドクターヘリは救急搬送が目的ですね。
メディカルウィングは、この地域の病院では治療を受けられないの患者さんを都市部の病院に搬送することで、高度な専門医療を受けることが可能になります。

平成29年からの運航状況は、以下の通りです。
平成29年度  21件
平成30年度  30件
平成31年度(令和元年)27件
令和2年度  19件
令和3年度  15件

年間15-30件程の運航回数。月平均で言うと1-3回しか飛ばないジェット機に乗ることになるなんて、自分でもびっくりでした。

北海道は東西500キロ、南北400キロの広さがあります。四国の4倍です。
私の住む地域から北大病院まで、救急車だけで移動すると冬道で5-6時間。それは、やはり新生児にとってはかなりの負担です。

救急車にて出発する

娘は保育器に入り、モニターなどをつけ管理されていました。ストレッチャーに乗せて出発です。北大病院に到着までは医師が付き添ってくれます。常にモニターをチェックしてくれるので安心でした。

ただ、このあと娘のお世話ができるか不安でいっぱいでした。4人目とはいえ授乳やおむつ交換など、スムーズにできるだろうか。飛行機や救急車でギャンギャン泣いたらどうしようか。保育器に入っているので、わたしはどーやってサポートするの???わからない事だらけでしたが、何とかなるから大丈夫と自分に言い聞かせました。

病院から空港までは救急車で移動です。救急車に乗ったのは人生2度目。
叔母が倒れたときに付き添ったのを思い出しました。

やっぱり救急車で移動するって緊張しますね。当たり前ですが、公道を走る時はピーポーピーポー鳴らします。車内にいてもかなりの音量です。

救急車から見た走行中の車の動きは、けっこう怖いものでした。赤信号の交差点ではかなり減速し、救急隊の方も「車通ります〜!」のような声かけをしてましたが、いきなり飛び出してくるのではないか?ちょっとドキドキしました。

そんなこんなで救急車が空港に到着です。
なんと、メディカルウィングが待ちかまえています!小さいけれど、かっちょえー

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