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真鶴

週末は真鶴に初めてうかがった。民泊施設もポツポツある湯河原の一つ前の街だ。地方型の民泊はよほど際立った物件やホストでない限り、大都市圏からの距離と観光地としての知名度で集客力が決まる。

真鶴の駅に降り立ったのは3時過ぎだったが、眺望の良い岬まではバスが出ており、駅前には観光案内所が存在した。

夏は海水浴などで観光客が結構来るそうだが、この時期の真鶴は閑散としていて寂れた港町といった趣だ。

最南端にあるオーシャンビューが見える喫茶店

最南端までいき、三ッ石という石を鑑賞して帰ったが、豊かな自然、東京からのロケーションなどを考えてももう少し観光業が発展しても良いのではないかと感じた。

同じことを八丈島でも感じたことがある。

劇場版トリック2で出てくる廃墟

自然豊かで、開放感がある島、そして東京から飛行機で1時間という好立地。
なのに島で一番有名な宿泊施設は廃墟と化した八丈オリエンタルリゾートだった。

八丈島で現地の観光業の方達に伺ったお話は壮絶だった。
「住民が減る、観光産業が衰退する」→「飛行機が減便になる」→「日帰りで訪れられなくなる」→「さらに観光が衰退する」

「なので飛行機が減便しないように観光産業を盛り返していかない」といけないというお話であった。

とはいえ、今はなき八丈オリエンタルリゾートのような巨大施設を開業できるわけでもなく(客数も働き手も足りない)、できるだけ人の手がかからない(無人)で小規模な施設を増やし、ファンを増やしていくことから始めるのが良いのではないかと感じたものだ。

日本には借景と呼べる素敵な場所がまだまだあり、そしてそこには旧来のようなリゾートホテルを作るほどの需要はなくとも、確実に訪れた人を感動させる観光資源がある。

残念ながら私たちの郊外型の別荘ブランドのS-villaではまだ真鶴がなく、日帰りで帰ってきたが、二藤商店で買った黒むつはとても美味しく、こんな魚を肴にして、真鶴で一晩泊まれるいい宿があれば感動すること間違いなしなんだろう。

地方創生に関して

素敵な体験を小規模でも採算が合うように認知させられる方法が確立される事が地方創生の鍵だと感じるが、採算の「サ」の字が出た瞬間に、地方創生畑の人からは煙たがられてしまう。(と感じているだけかもしれないが)

-どれだけ人の手をかけないか
-どれだけマーケコストをかけずに認知をとるか

この仕組みを再現性を持って作らないと、その地域のブランドエクイティを分析し、投資を調整し、マーケ施策に落とし込めるスーパーマンのような人が必要だ。

S-villaはスーパーマンがいらないパッケージを一つ一つ発見できるような事業に育つことを願う。



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