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在職者訓練に通ってみた(B面)

在職者訓練に通ってみた(A面)が、「在職者訓練っていうのがあるよ。それに通ってExcelへの苦手意識を克服して良かったよ」という正統派な体験談に対して、(B面)は「在職者職業訓練へ通うのが如何に大変か」という話。

在職者訓練に通ってみた(A面)はこちら↓

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2021年の10月、12月、年明けて1月に、各5日間ずつ計15日間。在職者訓練に通った。在職者訓練の大変さって、訓練そのものじゃないんだよなぁ……。

訓練日の朝は早起きから始まる。通常より1時間半早く出勤するためだ。訓練校までの移動と、訓練前に夕食をかき込むには早出する必要がある。

職業訓練校への移動はバスだ。定時からバスの出発の時刻までジャスト30分。残業はできない。ノートパソコンや手帳など荷物をリュックにしまい、コートを着込んで、バス停へ向かう。そんなに混み合う路線ではないのか、常にバスでは座れるので乗っている間はメールやチャットを確認したり、チームで運営しているSNSについて考えている。目が疲れてきたらバスの揺れに身を任せてウトウト。行く先は終点なので安心して意識を飛ばせるというものだ。移動時間は時刻表の上では約30分だが渋滞すると40分ほど掛かってしまう。

終点に着くと最寄りのショッピングモールでドーナツやらたこ焼きやらをテイクアウトするか、コンビニのお惣菜を買って職業訓練校へ。入口で感染症対策の検温と手指消毒をした後、休憩スペースで夕飯を食べる。訓練校内は暖房がない。正直、寒い。よって、冬の受講はコンビニの温めるタイプのお惣菜が本当に有り難かった。

食べ終わる頃には受講開始時刻15分前。上履きに履き替えて教室へ入り、パソコンの電源を入れて受講準備完了だ。何度も言うが、訓練校には暖房がない。12月のコースは先生の側に1台だけだった小型の電気ストーブが、1月のコースでは教室の左右に1台ずつ増えて計3台が稼働していたが、焼け石に水。否、リアル焼け石ならどんなに暖かいか。先生も生徒も上着を着こんだままだ。私は寒さ対策に1月から電気膝掛けを持参するようになった。

訓練終了時刻は21時10分。その日の授業の進み具合で多少の前後はあるものの、帰りのバスの21:35発まではかなりの余裕がある。バス停は標識に時刻表がついた簡素なもので、雨風をしのげるバス停ではない。つまり寒い。よって私はもう1つの帰宅方法を取る。電車だ。ただし、最寄り駅まで徒歩18分。21時20分発か21時32分発を目指して走るのだ。ノートパソコンやら手帳やらテキストが入ったリュックと、1月は電気膝掛けを入れたトートバッグを持って1キロ強の道のりを走る。実際のところ、走りっぱなしは無理である。息が続かない。走ってはスピードを緩めて呼吸を落ち着けてを繰り返し、ゼーゼーハーハー言いながら駅へたどり着く。電車に乗れば最寄りの駅までは20分ほど。バス停で震えて待ってバスに乗るより早く帰れるのだ。それから歩いて帰宅する。運転嫌いで車は持たない主義だが、こういう時ばかりはマイカーが欲しくなる。

如何だろうか。当然のことながら、在職者訓練は職業訓練の時間だけ捻出すればいいものではない。通学のための労力が掛かる。私も社内規定で認められた範囲ではあるが、出勤形態を変えるので会社メンバーへの共有と協力も必要であったし、早く家を出て遅く帰宅することから、家事もいつも通りとはいかず、家族の理解も必要だ。通う体力も然り。(さすがに走って帰るのは個別事案としても……)

そういう労力を経験した上で、人材紹介会社の者として相談者へ在職者訓練という情報提供するのは意義があると思う。多分。

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