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京都・歴史・古文系好きな方へ

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京都・歴史・古文系好きな方向けの茉莉note一覧
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記事一覧

比叡山・おみくじ発祥の地でおみくじを引いたら、想像の斜め上だった話

比叡山には最強のおみくじを引ける場所がある。 京都府と滋賀県にまたがる山、比叡山。平安遷…

茉莉
2年前
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遠州の萩を求めて〜旧市歌の一考察(あるいは翁への反論)

2021年9月。緊急事態宣言が全国的に発出している頃の話である。 (わっさーとした萩に会いたい…

茉莉
2年前

2020/7/17、京都が遠くて悔しくなった話

注意:京都好きの泣き言。 ~~~~~ 7月の京都といえば祇園祭である。祭の起源は平安時代…

茉莉
3年前
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明日、水無月を買いに行こう。

6月半ば。緊急事態宣言は解除されたが、県境を越える移動は控えよ、という状況。正直、そろそ…

茉莉
3年前
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おキツネ様はトリを喰らう。

去年の秋のこと。用事があって日帰りで京都に向かった。用事は午後からだったが、わざわざ新幹…

茉莉
4年前
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「職人の器」との出会い

出会いは本当にたまたまだった。 当時、大阪で会社員をしていた私は、その日、ひとり京都観光…

茉莉
4年前
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吉野山で西行の闇に思いを馳せた話

「願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」(旧暦2月の満月の頃、満開の桜の下で死にたいなぁ) 平安時代末期から鎌倉時代初期を生きた歌人・西行法師の和歌です。現代語訳の必要もないストレートな歌。しいて解説を入れるとするなれば、お釈迦様の入滅が旧暦2月15日で、出家していた西行も、単に桜がきれいだからだけではなく、それも意識して詠んだのでしょう。満開の桜、満月、その下で死に向かう自分。実に耽美な歌です。実際、西行法師は73歳、旧暦2月16日に亡くなったそうです。