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座右の銘は「不謹慎、無意味、中途半端」

座右の銘は何ですか。

これは、どんな職業の人でも、一度は聞かれたことがある質問ではないだろうか。大人なら、座右の銘ぐらいは持っていて当然、と思っている人も多いだろう。就職試験の面接でも、当たり前のように聞かれるのが志望動機と座右の銘だろう。多くの人は、「有言実行」「一期一会」「臥薪嘗胆」「生きるとは、呼吸する事ではなく行動する事だ」「初心忘るるべからず」「石の上にも三年」「失敗は成功の元」「なせばなる。生さねばならぬ何事も」「継続は力」などが無難なところだろうか。

意気がって、「酒なくて何の己が桜かな」と答える人もいたが、面接では逆効果だろう。「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」という、自分の努力次第で希望が持てるというなかなかに上手いこと言う路線も、聞いて得をする感じがする。「やってしまった後悔はだんだん小さくなる。やらなかった後悔はだんだん大きくなる」と言う名作もある。これは林真理子さんの言葉だっただろうか。

私はその昔、この質問を受けたら「座右の銘を持つべからず」と答えていたが、何かそんなところで自分のキャラクター作りに「頑張っている」感が恥ずかしくなって、やめてしまったのち、紆余曲折ありながら、「不謹慎」「無意味」「中途半端」となった。

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