経営者がコーチングを受ける効果
こんにちは。「コーチング」と「フィットネス」の事業を展開する会社、株式会社GOAL-BのCOO兼エグゼクティブコーチの松田です。
エグゼクティブコーチとしての経歴は以下の形です。(私自身も1年以上継続してコーチングを受けています)
・経営者向けコーチとして経営者の方々(社員数1名〜200名弱規模)へコーチングを提供
・株式会社GOAL-B CEOの中川(AKIOBLOG)へコーチングを提供
今日はこれらの体験に基づいて、「経営者がコーチングを受ける効果」についてお伝えします。
経営者がコーチングを受ける効果
まず大前提として、経営者がコーチングを受けるメリットには計り知れないものがあります。アメリカでは常識に近い形で行われているのですが、日本ではまだ一般的になるほどまでは浸透していないのが現状です。
以下はコーチングを受けたことによる「クライアントの経営者様」と「株式会社GOAL-Bの経営陣」が起こした変化の一例です。
<コーチングを受けた経営者が起こした変化の一例>
・会社のビジョンがより明確になった
・経営者としての役割が明確になった
・やらないことを決めることができた。
・メンバーに仕事を任せることができるようになった
・経営者としての在り方、行動が明確になった
・組織構造が変わり会社の売上が倍になった
・意思決定の基準が明確になった
・数千万の投資を決定
・ボトムアップの提案が増えた
・組織と従業員の自己効力感がUPした
・新しいビジネスパートナーと組むことが決定
・家族との関係性が良化した
では実際にどのようなプロセスでこのような変化が作られるのかをお話しします。
コーチングによる経営者自身の変革のプロセス
①経営者である自分自身の「want toの抽出」「強みの認識」「GOAL設定」を行い、会社のビジョンや方向性と融合させていく。
(want to:自分の本当の欲求)
(GOAL:現状の外側にある成し遂げたいこと)
↓
②経営者自身と会社のビジョンの実現に向かってまずアクションを起こし、そこから生まれる様々な視点や気付き、課題を発見する。
↓
③課題を解決するために必要な「自己変革」や「メンバーの変革」に対し、時には葛藤しながらも向き合い、自分の器(Be)を拡大させる。
(具体的アクション例:ビジョンの拡大、自己受容、自己開示、相互理解、委任、マネジメント、チームビルディングなど)
↓
④経営者自身の拡大したBe(器)で力強さと責任を持って、会社や組織へ向き合う。
↓
⑤拡大したBe(器)が組織に変革を起こし、組織が課題を乗り越える。
↓
⑥新たな課題を発見し③〜⑤を繰り返す。その度「経営者自身の器」と「メンバーの器」が拡大し、組織が強固になっていく。
※全ての方がこの流れの通りになる訳ではなく、あくまでも大枠の流れを抽象化したものです。またクライアントが扱いたいテーマによっても変わります。
コーチングを受けた経営陣が会社を変えた実例
ここからは株式会社GOAL-Bの実例となります。
GOAL-BのCEO中川とCOO松田の2人は、1年以上継続して月に1回以上のコーチングを受けています。
◾️コロナで状況が一変したとき、迅速な戦略切り替えにより売上UP
メイン事業であるコーチング事業とフィットネス事業は、対面でのサービスでの売上が約半分を占めていました。パーソナルジムを設立し、メンバーも2人採用した直後のコロナの流行には、正直頭を抱えました。
しかし現状を受け入れ、出来ることを考え抜き「ジムの閉鎖」「オンラインへのサービス移行」を実行。GOAL-Bにしか出来ないことを世の中の情勢と照らし合わせながら行いました。(結果「オンラインボディメイクバトル」という企画が生まれました。)
このとき、経営陣2人がコーチングを受けていたことで、
「自分が世の中に提供したいことは何か」
「自分の役割・GOAL-Bの役割は何か」
など自分のブレない価値観や信念に立ち返ることでができ、予測出来ない未来の不安に陥ることはなく、力強い姿勢でKPIの必達に注力することができました。
その結果、
・4月売上:298万円
・5月売上:347万円
・6月売上:469万円
とコロナの情勢の中でも売上を伸ばすことができ、良い形で無事1期目を終えることが出来ました。
◾️ビジョンとミッションを改定し、よりパワフルな組織に
コーチングの醍醐味と言っても良いですが、経営者自身が自己と向き合い未来を描くことで「会社を通して何を成し遂げていきたいか」「どんな会社にしたいか」がより明確になります。
代表の中川がコーチングを受けたことがきっかけで、GOAL-Bのミッション(使命)を「人の進化をつくる」→「心の火を燃やし、人の進化をつくる」に改定。
このミッションにより「GOAL-Bのメンバーは全員、自分の心の火を燃やすという使命を背負っている」というメッセージを社内に浸透させることが可能に。
このミッション改定で、メンバー各個人のエネルギーが格段にUPしました。
◾️お互いの強みを認識し、強みを活かし合う組織作り
コーチングを受けることで自己理解の強烈な重要性を認識した経営陣。自己理解の中でも「強みを認識し、強みを活かすこと」が成果を出すためには必須であることを、体験を通して学びました。
そして、組織のパフォーマンスを最大化するため「お互いの強みを認識し、強みを活かし合う組織づくり」を推進しました。具体的には以下のようなものです。
・「ストレングスファインダー」を用いた強み分析
・「生まれ持ったタイプ(同じ空間にいるだけで感じるインパクト)」を共有するワーク
・費用は会社負担で、メンバー全員がコーチングを受ける制度を作成
・「自分はどんな状況でパフォーマンスが発揮されるのか」を共有
・「誰に助けてもらえるとより上手くいくのか」を共有
結果、事業部を超えての意見交換やMTGが活発になり、結果としてサービスや企画の質の向上に繋がりました。(新規事業や、社内コーチング勉強会など)
◾️事業拡大に伴い、業務の委任を迅速に実行
2019年7月に設立した株式会社GOAL-Bですが、2020年9月にはメンバーが全員で10人(+パートナーコーチ3名)になります。
事業が急速に拡大するにつれ、組織の仕組み化や役割分担を行う必要がありました。
その際も、コーチングで常に未来を描いていることで、現状のマインドからの脱却がスムーズに行うことができ、今まで自分が行っていた仕事を事業責任者に思い切って委任し、自分はサポート側へ。
・「上場を目指したときのGOAL-B」
・「組織が今の10倍の規模になったときの組織の状態」
・「10年後の社会における、GOAL-Bの存在意義やBe(在り方)」
私はコーチングを受けることを通して、常に上のような未来を描いています。
未来の高い視点から、「現状の課題やすべきことに目を向けることが出来るようになります。そして出てきた課題が「組織の仕組み化」「人材育成」で、特に「事業責任者を育てる」。
各事業の長として、
・事業計画
・売上計画
・人事、採用計画
・教育制度
・事業の仕組み化
・事業の財務状況の把握
・マネジメント
が出来るようになるために、それまで自分が持っていた責任権限を委任し、自分自身はアドバイザーとして介入する形に変更し、事業責任者だけでなく、メンバー全員が協力し合うことでビジネススキルが格段に向上しています。
まとめ
経営者がコーチングを通して得られるもっとも大きな財産は、価値観や信念がより明確になることや、自分自身のBe(器)が拡大すること。それにより、マインドがブレずに、強いチームを率いる自分になれるということ。
それに伴い、事業が拡大したり、組織がパワフルになるケースが多いですが、それまでの道のりは容易いことではないです。
コーチングセッションを通して、目をそらしたいことに向き合ったり、苦手なことを自分が先導して組織で行ったり、新しいチャレンジを行ったり、大きな問題を乗り越えたり、エネルギーが必要なことの方が実際は多いです。
これからの時代、変化が大きい世の中になるからこそ、経営者自身のなりたい姿や、会社の在りたい姿、成し遂げたいことへ向かうためのBe(在り方)を磨くことで、今後さらに会社が発展されることを祈っています。
ーーーーーーーーー
【寺田SNS】
Twitter:https://twitter.com/terada_CoCircus
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCt09mWFlfc8pO81U17XeI_g
【合同会社 Co-Circus】
https://www.co-circus.com/
ーーーーーーーーーー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?