企業YouTube5ヶ月でチャンネル登録1,000人達成したので、開設までにやった10の事を振り返る
みなさんこんにちは。
noteを3億光年ぶりに書いている、まつなかです。
ご無沙汰しております。
つい先月、BtoB企業のYouTubeチャンネルを開設し、約5ヶ月で目標の1,000人を突破することができました。
実際にはじめてみたら、想像の3倍、
いや、、10倍大変だよ??およよ??
とならないように、このnoteでは、まず企業YouTubeをはじめるために何をしたか、を書いてみます。
企業YouTubeをこれからはじめようとしている
やりたいけど何からやればいいのかわからない
もはや「後発YouTube」をやるべきか悩んでいる
という方に、少しでも参考になれば幸いです。
と、その前にまずは「ナイルTV」のチャンネル登録してくれよな!!(PR)
開設5ヶ月でチャンネル登録者数1,000人突破
さて、冒頭でお伝えしたとおり、2023年6月1日より開設したナイルの公式YouTubeチャンネル「ナイルTV WEBマーケティング相談室」が、
約5ヶ月でチャンネル登録者数1,000人を突破することができました。
ひとえにご視聴してくださっている皆さん、いま登録してくれたあなたのおかげです。
心から、気持ちを込めて伝えたいです。
「本当にありがとうございます」(土下座)
5ヶ月で1,000人が、早いのか遅いのか、これは人によって感じ方が違うかもしれません。ですが、はじめる前の想定の約1.7倍のスピードで達成したこと、そして「BtoB」かつ「ウェブマーケティング」というあまりマス向けではないチャンネルとしては早いんじゃないのおお???
と、嬉しかったので、誰かの役に立てば良いなあと思い書いてみることにしました。
企業YouTube開設までにやった10のコト
では早速ですが、YouTubeをはじめる前にやったことを、10個振り返ってみます。
YouTubeの目的を明確にする
とにかく調べてYouTube運用に必要なリソースを洗い出す
外注先を選定~費用感を把握する
シミュレーション作成~指標を明確にして予算交渉する
外注と内製のできること、役割を明確にする
競合調査~チャンネルの目的とターゲットを定める
チャンネル公開までに必要なコンテンツの本数、企画選定、出演者の確保
撮影開始!コンテンツのストックを確保する
チャンネル公開1本目の初動が命
ぜったいに振り返る
ちょっともっと早く書いときゃよかったぜ。
日報を振り返りつつ、洗い出してみました。
①YouTubeの目的と指標を明確にする
マーケ広報の私がなぜYouTubeをはじめたのか、この辺の背景は以前こちらのnoteに書いたので、かっとばします。
(※今回ウマツナカは出てきませんので、安心して読み進めてください)
きっとYouTubeをはじめたい目的や理由は、「認知」「採用」「問い合わせ増加」「収益チャネル」と、色々あると思います。
ですがYouTubeは、皆さんご存知のとおり、すでに有名か著名な人でない限り、SEOと同じようにいきなり成果を出すことは難しい長期施策です。
上司、社内協力メンバーに言語化して、納得させられるものを用意しなければ長期的に推進することは難しいでしょう。なにより、YouTubeをやりたいと思っているあなたのやる気も続かないかもしれません。
まずは、YouTubeじゃなければダメなのか、他の施策でも良いのか、目的と指標を明確にしておきましょう。
YouTubeをやるべきかどうかの判断ポイントは、いくつか出てくるので、知りたい方は読み進めてみてください。
②とにかく調べてYouTube運用に必要なリソースを洗い出す
次にやったのは、YouTubeをすでに運用して成果を出している企業の人が発信しているコンテンツを読み漁ることです。
1人で初めているパターン、一部外注しているパターン色々ありますが、とりあえず読んで、自社でやる場合に想定できる、公開~その後の運用タスクを洗い出しました。
例えば・・
動画つくるのに必要なタスクは?
企画、演者オファー、構成台本、撮影、編集、チェック、公開作業
動き出しまでに必要なタスクは?
公開までのストック本数、発信本数とそれにともなう各種工数出し(撮影~編集工数、チェック工数、企画工数、演者にかかる工数など)
運用後に動画拡散するためのタスクは?
ブログ埋め込み、メルマガ、SNS更新、note
など。
それと同時に、他のBtoB企業YouTubeの伸び方をリサーチしたりして、何本あれば1年でどれくらい成果が出せそうか、どうなっていればいいのかざっくりロードマップ的なものを書いておいたりしました。(いらないかもしれない)
③外注先を選定~費用感を把握する
次に、外注する場合に何にいくらかかるのか、8社くらいから見積もりをひたすらもらいつつ、編集だけのクラウドワーク的なものと2軸で費用感を調べました。
ここから、なんとなく費用感を理解して、何を外注して何を内製するか考えつつ、5社にしぼって打ち合わせ。ここでチャンネル意図と目指したいことを共有して、シミュレーションを各社に出してもらいました。
1ヶ月後に各社のシミュレーション振り返ると、とんでもなく乖離のある数字だったなあ、とか、広告をやる派とやらない派とか、色々な会社があったなあ。と
外注先選定は、良いパートナー企業とめぐり合えたので、この話は別でちゃんとnoteに書こうかしら。きっと
④シミュレーション作成~指標を明確にして予算交渉する
ここ大変だったなあ。。マーケターの方って施策ごとにやっててほんとすごいなあと思いました。
すぐに効果が見えないからこそ、企業としてYouTubeを成功させるには、いくら予算が必要で、その投資をすることで、いつまでにどんな成果を出せるのか、という見える指標が必要になります。
外注先選定でもらったシミュレーションをもとに調整しつつ初動を予測して、3パターン。指標は、社内からのわかりやすい評価軸として、一番はじめにチャンネル登録者数を置いています。まずは、動画を見られる母数を増やすこと、チャンネル育成を確認するための指標です。
3ヶ月分の予算しか確保できていませんでしたが、初動がうまくいったことを受けて、3ヶ月目くらいにもう一度追加予算交渉のために、外注予算を減らした場合や、何ヶ月目に問い合わせなどのCV発生で回収できる金額を想定したものを、先程のとは別で3パターンつくったりもしました。
⑤外注と内製のできること、役割を明確にする
全部社内でやるんや!!という人以外は、編集だけ外注するなど想定している方も多いと思います。
意外と、台本だけでなく、動画のチェックや自社側の流入(YouTubeStudio以外の数字)の把握など、自社でしかできない部分も多くあるので、明確にしておくのがおすすめです。
⑥競合調査~チャンネルの目的とターゲットを定める
ここでやっとチャンネル作りの話しに進んだ記憶なんですが、ベンチマークするチャンネルを決めて、自分たちのチャンネルの目的とターゲットを定めていきます。
あまりニッチすぎても、テーマが広すぎて自社サービスとかけ離れたターゲットを誘導してもダメなので、方向性を決めます。チャンネル名とかもこの辺で決めました。
⑦チャンネル公開までに必要なコンテンツの本数、企画選定、出演者の確保
あとは、目標に合わせた公開までの投稿本数分と、1ヶ月は困らない程度に某大澤さんと協力しながら100個くらい雑に企画を出しまくっておきました。
外注先とともに、はじめの1ヶ月で出す企画を選定して、出演者を確保します。ここで急にYouTuberになることを宣告される青木さんの登場です。笑
今では、色々な出演者のご協力を仰いでいますが、はじめはマーケチーム(当時3人)内で完結して土台を作りました。
⑧撮影開始!コンテンツのストックを確保する
そのあとは、台本とか準備して、いざ撮影です。
一番はじめ1回9本撮りのハードモードで、私は知らないうちにスパルタYouTube鬼監督と化したのです。
そこから、GA4なら黒川さん、SEOニュースなら寺田さんと、チャンネルの出演者カラーを出せるように交渉を広げていきました。
企業やビジネスYouTubeチャンネルでは、よく1人が演者として回していることが多いですよね。その人が1人でネタ作って、しゃべってくれるなら話は早いですが、必ず社内に看板インフルエンサーや、Youtubeやりたい、かつしゃべりがたつ人がいるわけではないのが普通だと思います。
ナイルの場合は、出演者の方の工数をなるべく削減するべく、以下の手順で進めています。
①企画を決める②構成案をつくる③出演者とショートMTGで方向性をすり合わせる④自社コンテンツから台本のベースを作る⑤演者が台本に追加修正して仕上げる⑥本番
この形で進めると、忙しい出演者の皆さんの協力を仰ぎやすく、継続的に出演してもらいやすくなると思います。
ただ、ここで一つ、YouTubeが向いている企業かどうか判断するポイントがあります。それは、「自社コンテンツがすでにあるかどうか」です。
ナイルの場合、「ナイルのSEO(マーケティング)相談室」というオウンドメディアがあり、自社コンテンツがたくさんあったことが大きなポイントでした。他にも、ホワイトペーパー、ウェビナー資料、事例などです。
ここがすっぽりないと、よほど発信することが大量にある人や、サービスに結びつかないとにかく視聴回数まわせばいいんじゃ!みたいな場合を除くと、かなり台本作りに難航すると思います。
YouTubeをやって思ったのは、本当にオウンドメディアって資産かつ、コンテンツマーケティングっておトク。ということです。一度作ったコンテンツは、SNSやメルマガにも活かせるし、YouTubeにも活かせました◎
オウンドメディア立ち上げのご相談はぜひナイルへ(しっかりPR)
疲れてきました。
読んでくれているみなさん、あと2つです。がんばってください。
⑨チャンネル公開1本目の初動が命
これも大事なところです。
YouTubeの初動をいかに伸ばせるかで、その後の数字が決まってくる。と思います。
動画を公開するだけでは、有名人でもない限り、勝手に登録者は増えないでしょう。コンテンツデリバリーともいえますが、公開した動画を見てもらうために、広めていく必要があります。
やったことを振り返ると、
1万人登録者のいるメルマガでチャンネル開設をお知らせする
プレスリリースでチャンネル開設記念をお知らせする(※キャンペーンについては、制限や賛否両論あるのでよくご検討ください)
全社員(400人くらいのグループスラック)にお知らせする
社内の偉い人やSNS強者にお知らせ拡散協力をあおぐ
社外のお世話になっているマーケターなどチャンネル属性に合う皆さんにお知らせを共有しておく
記事内に関連動画を埋め込んでいく
コーポレートサイト、オウンドメディアのYouTubeページを作る+更新する
自分でもnoteを書く(これは余力で汗)
他にもある気がするのですが、大きくはこのような形で発信を強化しました。
なので、メルマガなどハウスリスト的なものがまだ数が多くない方、発信先がないという方は、YouTubeの前にメルマガやXなどコストをかけずとも強化できるところをはじめにやった方が良いかもしれません。
⑩ぜったいに振り返る
さ、さいごや、、
最後は、動画を作って終わりにせず、数字を観測します。
ここでの数字は、チャンネル登録者という指標ではなく、「視聴維持率」「クリック率」「インプレッション」、あと視聴者がリピートして動画を見てくれているのかなど、変化を察知するための数字を毎日見ていきます。
そして、できるだけチーム外など他の人にも動画を見てもらい、なんでも良いのでフィードバックしてもらいましょう。
注意点としては、色々な意見が出てくるかもしれませんが、すべてを鵜呑みにせず、ターゲット視聴者の方が見たときにそれは本当に必要なのか、見ている人を一番に考えて改善していくことが大事だと思います。
まだ半年で、偉そうなことは本当に言えなさすぎるので、今でも「うわああまじでいい動画だぜえええ」となるのは、ごく稀で、
「ああ、こここうすればよかったなあ」「ここもっと図版入れた方がわかりやすかったな」など、過去の動画から気づくことは、見返すタイミングでも見えるものが違ってきます汗
まとめ
結果として、ありがたいことにYouTubeをはじめた月からCVが発生したり、お客様からも思った以上に反響をいただいたりと、はじめて良かったことづくしです。
このnoteが、YouTubeはじめようか悩んでいる人に少しでも役に立てれば幸いです。
ぜひ、これからもマーケターの方に役に立つ動画を作っていくので、皆さん応援よろしくお願いします!!
殴り書きのようなnoteでしたが、最後まで読んでくれたみなさん、ありがとうございました!