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モネ特化型甘噛み受けとめ兵器スガナミ やっと噛みついてくれたね『おかえりモネ』第17週
モネの“言葉”は明らかに菅波先生との別れを意味していたのに、菅波先生はきちんとその裏のSOSを読み取ったわけで、言葉をそのまま受け取る傾向が強い菅波先生だけど、モネに関しては言葉の裏側まで読み取れるようになったモネ特化型甘噛み受けとめ兵器ですよ。#おかえりモネ
— 木公ナビー🐯🐰 🦈⛅️ (@nise4summer) September 9, 2021
「もう別れる!(意訳)」って、カップルにとって最強の甘噛みです。ある種の自傷行為でもあります。理性で抑えきれなくなった本能的な爆発をパートナーに向かってぶちまけて、受け止められるもんなら受け止めてみろ!受け止められないんだったら、もう知らないっ!ってやっちゃうわけです。
#おかえりモネ はSDGsなドラマで刹那の安らぎを求めたりょーちんは敗れたわけで「僕たちには時間がない」と自分たちの持続可能性を信じきれず焦ってる菅波先生は一度痛い目に遭うフラグなんだろうな。やっぱりそのグイグイは #俺たちの菅波 じゃないよ。今こそ“正しくて冷たい”菅波でサステイナブル!
— 木公ナビー🐯🐰 🦈⛅️ (@nise4summer) September 7, 2021
モネが爆発しちゃうのも仕方なくて、菅波先生が「あなたと私には時間がない」なんて、刹那的なことを言っちゃうのが悪いのです。
ただ、モネも悪いのです。モネがいつまで経ってもエゴをさらけ出してくれないから、菅波先生としては、このエゴとエゴのシーソーゲームは釣り合いが取れていないのではないかと弱気になっていたのです。
「今度から、中入ってくれていいから」
— 連続テレビ小説「おかえりモネ」 (@asadora_nhk) September 7, 2021
「ちょっとでも顔見ると、やっぱりいいなって思うし」
そう言って、菅波先生が手渡したのは合鍵。#おかえりモネ #朝ドラ#清原果耶 #坂口健太郎#サメのキーホルダー pic.twitter.com/TWurVX8ECa
だから、うちの中までぼくの中まで会いに来てI NEED YOU!と必死で伝えることで、少なくとも自分の方の想いは重いことを、菅波先生はモネ(の手前の出入り口)にタックルしてしっかりとぶつけたつもりでいたのです。
正直、華丸さんと一緒で #俺たちの菅波 じゃない!って思っちゃいました。これって初めての彼女で調子乗った高校生が陥るメンタルなわけで…もしかして本当にモネが初めての彼女!?じゃあ仕方ないね😊実際に見せつけなかった分だけ大人なわけで、心の中の浮かれる高校生が少し漏れ出しちゃったのかな😅 https://t.co/RP8JvLdEqV
— 木公ナビー🐯🐰 🦈⛅️ (@nise4summer) September 5, 2021
たしかに菅波先生は、今週の頭からエゴ丸出しでした。「見せつけますか?」は、動物的オスの本能であるところのマーキング欲そのものです。だから、私も華丸さんも、最初は、こんなエゴ丸出し青年は俺たちの菅波ではない!菅波先生はいつだって理性的なのが持ち味なのにと戸惑ってしまったのです。菅波先生の大脳新皮質ちゃんと仕事しろ!って思っていたのです。
だけど、それこそが恋に堕ちた証拠だったんですね。理性を失うほど利己的に相手を求めてしまうのが恋だって、菅波先生の方が先に気付いていたわけです。そして、モネも遅ればせながら、仕事で忙しいのを分かった上で、やっぱりあなたを独占する時間が欲しかったのと、理性がどこかに吹っ飛んで利己的に菅波先生を求めている自分、ワガママな自分がいることを菅波先生に告白するわけです。
モネが“甘噛み”を覚えた。みーちゃんの闇落ちも“甘噛み”だったんですよ。甘くなかったけど。ワガママ言って良いんですよ。心を許した相手だからこそワガママが言えるんですよ。まともな人間は。(誰にでもワガママ言う異常者はいるけど無視!) #おかえりモネ
— 木公ナビー🐯🐰 🦈⛅️ (@nise4summer) September 9, 2021
そりゃあ、菅波先生にとっては、待ちに待ったモネからの「会いに来てI NEED YOU, TOO!」だったわけで、すべてを捨ててでも愛に行きますよ。モネが「もう別れる!(意訳)」とか言いだして、どんなに噛みついてきたって、むしろやっとサメみたいに噛みついてきてくれたねと大喜び。
ちなみに、サメは交尾の前に相手の体に噛みついて愛情表現するそうです。
モネに噛み付かれることで、モネも理性で抑えきれないくらいに自分を必要としてくれていると、菅波先生はやっと確信を持てて、
「結論から言うと、大丈夫です。」と自信満々で言えたわけです。
二人の人間が一緒に歩んでいくって、
なんだかんだでエゴとエゴのぶつけ合いだけど、
君も僕も相手のエゴを満たすことに喜びを感じているから、
二人は一緒に歩いて行ける、
大丈夫。←結論
Q.E.D.
自分のエゴを丸出しにして相手に放り投げるって、理性的な人間にとっては本当に不安なことだから、それをしっかりと受け止めてくれた菅波先生にモネがタックルしちゃうのは理の当然です。
「あなたが投げるものなら、僕は全部取ります」#おかえりモネ #朝ドラ#清原果耶 #坂口健太郎 pic.twitter.com/NcCc7kPY9M
— 連続テレビ小説「おかえりモネ」 (@asadora_nhk) September 10, 2021
それにしても、この画面作りからして、どこまでも“距離感”がテーマのドラマ。二人はどんな距離感に最終的に落ち着くのか楽しみです。夫婦になっても距離感の微調整なんて一生続くものですが。
キャッチ失敗したり転ぶくらい距離感測るの苦手(隠喩)だから色々近づきすぎないよう生きてきた菅波先生が「中入って」と心の鍵を渡しタメ語率大幅UP(当社比)して120%密着した先に待ってるのは遠距離なわけでつくづく距離感がテーマな #おかえりモネ は最後どれくらいの距離感に落ち着くのだろう https://t.co/SxRkFO7qaP
— 木公ナビー🐯🐰 🦈⛅️ (@nise4summer) September 7, 2021
距離感って近けりゃ良いというものではないとさんざん描いてきたわけで、カップルにも当然いろいろな距離感があるわけで、物理的な距離、心理的な距離、経済的な距離と、きっとテンプレじゃない何かを見せてくれる期待感は逃げ恥カップルにも通じるものがあって、とにかく楽しみにしています。
— 木公ナビー🐯🐰 🦈⛅️ (@nise4summer) September 7, 2021
そして、利己と言えば莉子です。神野マリアンナ莉子が最初に登場した時は、明らかに“莉子は利己”イメージで描かれていたので、どんなワガママ娘なのだろうとみんなテレビの前で震えていたものです。
だけど莉子は、人間はみんな本質的に利己的であることに自覚的なだけの、聡明な好ましい人物でした。だからこそ、周囲はみんな、伸び悩んでいる莉子を何とかして支えたいと思うわけで、朝岡さんの神の一手には震えました。
(2人体制前提での)まもちゃんオーディション
— 木公ナビー🐯🐰 🦈⛅️ (@nise4summer) September 9, 2021
と肝心なこと言わないメソッドな上司組嫌な感じと最初は思ったけど
①新キャラ投入で視聴率回復
②マリアンナの更なる成長の場を守りつつ奮起促す
③新たな人材の育成
④現場の人員総数は増やさずコスト変化なし
と完璧過ぎるプランだった #おかえりモネ
ウェザーエキスパーツ社としては、視聴率不調問題への何らかの対策をテレビ局側に示す必要があったわけです。テレビ局側には
「新しい気象キャスターを投入して、2人体制にすることで、テコ入れを図ります。」
と伝えつつ、現場には
「新しい気象キャスターを投入して、テコ入れを図ります。」とちょっとだけ情報不足になってもらうだけで、あら不思議!すべてが解決してしまったわけです。ふり返ると、確かに上司チームは何一つ嘘は言っていません。情報がちょっと足りないだけです。
「傷ついた経験。そういうのがある人はやっぱり強い。私にはない」#おかえりモネ #朝ドラ#清原果耶 #今田美桜 pic.twitter.com/sEHqCJYNT3
— 連続テレビ小説「おかえりモネ」 (@asadora_nhk) September 9, 2021
「戦後生まれの俺達には何もない」と若い世代のアニメ制作者が悩んでいたと『アニメと戦争』に描かれていた。#おかえりモネ マリアンナと同じ。“表現したいこと”って大抵大きな傷が原点。表現の深さを問われる人にとって傷はたしかに財産だけど、それって…難しい… https://t.co/natACrKMSp
— 木公ナビー🐯🐰 🦈⛅️ (@nise4summer) September 8, 2021
神野マリアンナ莉子は“計算高い観音様”が語義矛盾でないことを証明していくのだと思う。必死で“考えて”頑張ってるだけなのに“計算高い女”と陰口叩かれて悔しい思いしてるのにキラキラして見えるばかりにSOSにも気付いてもらえない女性を救っていくのだと思う。 #おかえりモネ
— 木公ナビー🐯🐰 🦈⛅️ (@nise4summer) September 9, 2021
莉子が一皮剥けるためには、自己実現キャラを捨てるという解決策を予想していたのですが、もっともっと“考える”という解決策でした。計算高くて何か問題でも?利己的に誰かのためを思うことに何か問題でも?だって、人間はみんな本質的には利己的なのだから、私はみんなのことを必死で考える、それが私の自己実現にもつながる、利己と利他は両立するものですよね?的な。莉子が“計算高い観音様”として開花することを、私も信じています。