2020脳内旅行

年が明けた。今年も。
2月に公演が控えている中、
年末年始を迎えた。

なんだか地元に帰るのが不安だった。
成人式があるから。あまり話してなかった友人らとどう関わったらいいか、すごく不安だった。

「お〜！久しぶり！元気してた？」

からの言葉が見つからずにうまく喋れず、会場で浮くような妄想ばかりが脳裏に焼きつき、離れなかった。

結果から言うと、杞憂だった。
高校の同窓会はいつものように鬼ごっこをし、恩師としゃべり、中学の同窓会はMCをうまくやれた。相当うまくこなしたと思う。

そんなスタートを切った２０２０。
人生で一番濃い年だったような気がする。

１月：成人式。同窓会。
２月：公演。心労が祟り倒れる。
３月：療養。未曾有ウイルスが流行り始める。
４月：療養（以下ずっと療養）緊急事態宣言。篭る。
５月：オンライン授業開始。
６月：台本執筆。オンライン授業。
７月：台本完成。
８月：撮影、編集、曲作り、投稿。
９月：体の許す範囲で遊ぶ。
１０月：後期開始。一部対面授業。
１１月：教職の授業に追われる。
１２月：学業に勤しむ。ゼミを無事終える。

ざっくりと。こんな感じ。

一言で。
あ〜〜〜〜キツかった。

自分の身体の限界は、
音もなくすぐそこまで来ていて、
気づいた時には自分をもう蝕み切っている。
それからと言うもの、健康に気を使った。
飯が食えること、体が思うように動くことのありがたさを知った。

何を食っても吐いた。
10分動いたら5時間は寝た。
そんなことを乗り越えて、今生きているのは、本当に尊い。

それから、勉強というものが、
生きやすさに直結すること。
勉強は没頭にもなること。
遊びにもつながることに気づく。

教職に就くための授業にも、
体力を注いだ。
教師になる気配もないやつが、
教員志望の人間の前で模擬授業をする。
なんて構図だと思いながらもやり切った。
自画自賛ではあるが、何気によかったと思う。
どれもこれも、死んでいたら出来なかった。

「生きていれば十分」
それが人生の本分なのだと気づいた。
そんな年が２０２０だっただろう。

さて、右も左もわからぬまま
年がまた明けた。今年も。
２月には、何も控えていない。

去年と全く違って、同窓会への杞憂はない。
毎年同窓会なんてやってたまるか。

だが、人生への不安がある。
それはこの先どうなるのかといったものや、
どうするのかと言ったものでもある。

依然、敵は広がりを見せている。
どうなるのかも定かではない。
しかし、人生は止められないらしい。
刻一刻と死へと迫っていく。

ここが、自分の人生の分岐点だとしたら。
何に出会うか出会わないかで決まるとしたら。
今ある全てがスイッチなのだとしたら。

コントロールできる範囲のことを、
できるだけコントロールしてみよう。

もうコントロールできないことに悩むのは疲れた。去年でもう一生分やり切った。

今年はコントロールできることに集中する。
これを目標にやってみよう。

また倒れるかもしれない。
また何かをやめるかもしれない。

でも最低限、生きていればいい。
人生は比べるものではない。
人が生きるものなのだ。

今年も、生きよう。

——————

11時ごろ起床。
昨日は深夜までMIU404を一気観した。
めちゃくちゃ面白かったなあ。
怒涛のエンターテインメントだった。

お雑煮を作る。
昆布で出汁を引いて、
大根とにんじんを入れて、
餅を焦げ目着くぐらいまいで焼いて、
鶏肉を入れて、
最後にミツバを入れて。
トッピングにいくらをひと匙。
ほっとする。うまい。

姉に料理を初めて振る舞った。
美味いといってくれたのはちょっと嬉しい。
初めて実家じゃない年末年始だったけど、
なんだか寂しくなくてよかったな。
こっちの年末も楽しかった。
でも来年は帰れるといいな。

姉は仕事があるため帰宅。

お風呂に入って、
桃鉄をした。
めちゃくちゃ面白い。
桃鉄。最高。

小説を読む。
主人公がゲイで、その苦しみや恋愛模様を描いた小説。
LGBTへの理解の薄さによって、特別扱いされてしまう彼らの苦しみが聞こえてくる。「別になんてことない、ただの一つの愛の形」であることは間違いないが、それを改めて言われることにすら、今が浸透していないということの証明になってしまう。早く広まってくれないかと、浸透してくれないかと願う。

夜ご飯。
豚肉を茹でて、レタスをちぎって、
ポン酢かけて食う。
あまりのいくらをご飯に乗せて食う。
美味い。シンプルなのも美味い。

贅沢したので普通のご飯に戻るの寂しいかなと思ったけど、普通のご飯は普通のご飯で美味い。安く美味いものをちゃんと作ろう。

そんなこんなでねた。

20210104

〈食事〉
朝：なし
昼：お雑煮
夜：ぶたしゃぶ、いくらご飯

〈エンタメ〉
M-1アナザーストーリー2020