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社長note【J3開幕に向けて】

いよいよJ3開幕まであと数日というところまで迫ってきました。
毎年この時期は新シーズンへの期待が大きいのですが、ここ10年スタートダッシュとはいかないチームの状況やキャンプ終盤でのコロナの影響を心配する気持ちは残ります。

今回はJ3降格の中でのトップチーム編成になったことで、現有戦力の慰留や新戦力の獲得も簡単な状況ではありませんでした。クラブ内の人事もあり、また現有戦力の継続契約が多かったこともあって、先手必勝というよりは粘り強い編成がテーマとなりました。ファン・サポーターの皆様にとっては派手な選手獲得というシーズンオフでは無かったかもしれませんが、クラブ内で検討を重ねてきました。お金をかけてビックネームを獲得、このタイミングでの若手台頭が今後のクラブへのエネルギーになる、リーダーシップがとれる選手が必要、守備の課題は・・・取り留めない話になりますが、移籍市場が閉まるまで粘り強く検討する必要があると思っています。

また、高校・大学・外国籍選手・国内選手のスカウト活動も継続して行っています。ポジションバランスや年齢バランスを考慮して獲得したい選手を見極め、練習参加の打診もしています。なおかつ、今年の新体制発表会で鐡戸部長や下條TDが発表した山雅として選手に求めることが達成できるか、この辺りの見極めは練習参加時になるのかもしれません。フットボール部には失敗成功様々な経験を積み上げ、このクラブでのこだわりを持ったチーム編成を常に期待しているところです。

また、社長という立場でどこまでトップチームに関わるのか?と聞かれることもありますが、Jリーグの各クラブでも様々な形態があると思っています。

私は元選手ということもあり、ある程度ピッチ上のことも理解出来ますが、あくまで選手時代の経験に基づくもので、「現場のプロ」では無いと思っています。逆にクラブのフロントスタッフは元選手も多く在籍していますが、サッカー経験が無いスタッフもいます。現場の状況も把握しながら、またその温度感を肌で感じながら、それぞれの立場でチームの勝利にいかに貢献できるか。それがスポーツビジネスに求められる姿だと感じています。

私がトレーニングを見ていてもチームは強くなりません。逆に顔を出さなかったら、選手はフロントを身近に感じることが出来ず、チームとフロントの温度感は融合出来ないと思っています。現場には現場の緊張感があり、フロントにはフロントの地道な作業があります。どちらも強いクラブを作るには必要なことです。それぞれが誇りを持ち、各現場でハードワークとインテンシティが求められ、スキルアップ、チームワーク、チャレンジ&カバー・・・フットボールの現場と組織作りは似ていると感じています。

大学時代に部活で「協力してサッカーするってどうやってやるの?」と監督に聞かれたことがあります。山雅に立ち返ると「OneSoulになるってどうやってやるの?」ということと同義だと感じます。

まず取り組むべきは役割を明確にしていくことだと思っています。そしてチームワークや組織力に繋げるためには、表にはあまり見えない影の功労者を評価することだと思っています。それはプロの目としてチームや組織のために努力する人間をしっかりと見極めることです。チームには監督がいて、会社には社長がいます。リーダーの役割は責任だけではなく方向性を明示することです。その上で、お互いを尊重しお互いを信じることが出来れば強いチームや組織が成り立っていくと思います。信じ合うことが出来なければ疑心暗鬼になり、方向性を失うような場面にも遭遇します。クラブの方向性に関しては、このnoteも通じて社長の立場として、より発信していきたいと思います。

話は戻りますが、社長として全ての現場を確認し、その温度感を感じながら、高い温度の組織に育てていくことが強いトップチーム作りに繋がると信じています。それは地域の熱も重要かもしれません。オンラインでは温度の共有は難しく感じますが、ビジネスとしては重要です。オフラインは気持ちの共有として貴重ですが、ビジネスにおいては無駄も生じます。

最後にストイックな話になりますが、スポーツビジネスを追求する意味ではフィジカルもメンタルも鍛えながら、自分自身も周りもハードワークするシステムが重要だと思っています。それが出来ているかは分かりませんが、立場として追求していきたいと思っています。

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今季から共に戦う経験豊富な下條佳明テクニカルダイレクター(松本市出身)
鐡戸さん
古傷とも戦いながらチーム強化に力を注ぐクラブレジェンド 鐡戸裕史フットボール部長

強いトップチーム、強いクラブを作るために全力で今シーズンを乗り切りたいと思います。
皆さんのご支援を改めてよろしくお願いします!


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