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人語の一口話(42) 衝撃的なニュースを目にして

 シンガーソングライターのKANさんの訃報に接しました。
 訃報を目にした時は少し頭の中が混乱しました。
 とても寂しく思っています。

 心よりご冥福をお祈りいたします。

 KANさんのアルバムに『野球選手が夢だった。』があります。
 よく聴いて、よく歌っておりました。

 KANさんの歌とともに、私の思い出もたくさんあります。
 そんな思い出たちに、ぽっかりと穴が空いてしまったように感じているところです。

 羽生結弦さんが離婚を発表しました。

 離婚の二文字に接した時、私は狐につままれたような、ぽかんとした感覚に襲われました。

 「何故なのか。」

 どのような事情があったのかが知りたくなりました。

 律儀にも、公式SNSの一つである「X」に報告文が掲載されていましたので、それを読むことによって、離婚することになった背景の概略を理解しました。

 私が感じたことを敢えて言葉にすれば、「有名税があまりにも高すぎた。」です。

 有名人であるがゆえに、自らのプライベートな部分が侵されてしまうことは、ままあることです。

 テレビや雑誌、週刊誌などのメディアによって、もてはやされている分、その代償として自らの肖像権やプライバシーが一定の制限を受けてしまうのをやむを得ないことだとの社会的認識があるからだと思います。

 「有名人はメディアと一蓮托生ではないか。持ちつ持たれつの関係だからね。しょうがないよ。」

 確かに、簡単には否定することができない意見です。
 私も、むべに否定するつもりはありません。

 私は羽生結弦さんが持っていた固有の事情に焦点を当てて、考えていく必要があるのではないかと思っているに過ぎません。

 羽生結弦さんは、言わずと知れたトップアスリートです。
 望むと望まざるとにかかわらず、有名になった方です。

 プロスケーターになってから、地上波テレビなど主流メディアへの露出は少なかった印象があります。
 ですから、今なお、羽生さんと主流メディアとの間に持ちつ持たれつの関係があったのかは、正直なところ私にはよくわかりません。

 関係の親密度によって、評価が変わってくることになるのでしょう。

 『有名税』

 テレビや新聞などの主流メディアが衰退の一途をたどっている今日、今一度、真剣に考えていかなくてはならない重要テーマの一つであることを痛感しました。

 KANさんの訃報と羽生結弦さんの離婚報告。

 いろいろと考えさせられる週末になりました。


   

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