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小生書いてみたよ小説

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何か“降りてきた”ら、書きます、小説。
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#生きる

植物は地球を侵略しにきたとしたら

植物は地球を侵略しにきたとしたら

雨が降ってゐる

この言葉を見て「あ…」と言った方、
文学好きですかな

それは良いとして

私は湿気が嫌いです
体に不調にきたすこの代物、
今は除湿という機能があるから
何とか…何とかスッキリもできますが、
除湿で冷えるにはまだ早い4月の田舎、
我慢しかないのが虚しいです

今日はずっと雨なので、
ゴミを外にある
ダストボックスに入れるだけでも大変で
ため息ついて2回行ってきました

この湿気、

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得にならなくても

得にならなくても

損得勘定して生きてますか
悪くないですよ
ある程度の生活水準を保ちたいなら
お買い物だってそう、
仕事だってそう、
これは得になるだろうか?
これは損するんじゃないか?
天秤にかけたりしながら
常に考える事が大事です

でも得にならなくてもいい生き方もありますよね
自分の得にはならなくても
誰かの得になっているかも知れない
自分が辛くて堪らない事もないなら
それでも良いよね
その方が良いよねと思え

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外猫、荒野を目指す

外猫、荒野を目指す

その猫は野良の子だった
時々見かけるので私は少し気にしていた
母猫のお腹に潜り込むシャイな子だった

その母猫がいなくなって1週間
私とツレは、
帰り道で野良の子に出会う度
コンビニで買った子猫フードと水を
紙皿に入れてあげていた

どうにも母猫は帰って来そうになかった
家族に何度も飼いたいと相談したが
猫アレルギーの両親は無理だと言った
ツレの家はいいと言った様だが
乗り気ではなさそうで
「うち

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眠りの罪

闇を司る神は云った

「お前は何もしていない
眠る必要は無かろう」と

俺はこの瞼を上向きに縫い付けられ
眼を剥き出しに生きねばならなかった
生き地獄と餓鬼達は云う
「お前にはお似合いだな」
「無間地獄よりはマシだぞ」と笑う

乾きが激しい眼に蜘蛛の巣の血管が駆け巡る

俺は眠りたいだけなんだ
神よ、眠るのは罪なのか

「違う
惰眠を貪るだけで
この世に何も成さないことこそが

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