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猫ちゃんの下部尿路疾患(膀胱炎や尿路結石)

猫は下部尿路疾患になりやすい動物です。
猫の先祖は元々乾燥地帯で生活していたので、飲み水が少なくても体内の水分を確保する為に、濃度が強いおしっこを少しだけ排泄する能力を身につけました。

この濃度が濃いおしっこは結石の材料となるミネラルが凝縮されているので、尿路結石ができやすくなったり、膀胱を刺激して膀胱炎を引き起こしたりします。その為手術や薬、食事療法で一度治ったとしても、再発が多くなるのです。

膀胱炎や尿路結石にならないために出来ることをしてあげましょう。

①食事やおやつに気をつける

下部尿路疾患は食事療法も大切です。下部尿路に配慮した療法食は目的ごとに成分が異なりたくさん種類がありますので、獣医師と相談して選びましょう。
せっかく食事で調整した栄養バランスが、おやつの成分によって崩れてしまうことがありますので、おやつを与える時は獣医師に相談しましょう。

②おしっこを我慢させない

トイレを落ち着いて使えないと、おしっこを我慢してしまう場合があります。こまめに掃除し、清潔に保ちましょう。また、猫の頭数よりも1ヶ所以上多くトイレを設置しましょう。

③太らせないよう体重管理

肥満による運動不足は水を飲む機会を減らし、結石を作りやすくしてしまいます。肥満予防やダイエットに努めましょう。

④水を飲ませるよう工夫する

新鮮な水を常に用意します。猫の頭数よりも1ヶ所以上多く水飲み場を設置しましょう。また、お気に入りの飲み方や容器(陶器がオススメです)を見つけてあげるのもいいでしょう。

⑤定期的に通院する

ご自身の判断で投薬や食事療法をやめてしまうと、再発することがあります。獣医師の指示のもと、定期的に通院しましょう。

再発のサインをおうちでチェックしましょう。

⬜︎頻繁におしっこにいく
⬜︎トイレがいつもより長く、少しずつしかできない
⬜︎おしっこが濁っている
⬜︎おしっこに血が混じっている
⬜︎トイレ以外のところでも、おしっこをしてしまう
⬜︎おしっこをするときに痛そうに鳴く
⬜︎お腹の下の方を触ると、硬いものに触れる
⬜︎おしっこが1日中まったくでない

もしもこれらの症状が一つでも当てはまったら、再発の可能性があります。あまり様子を見ず、すぐに動物病院で受診しましょう。

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