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『源氏物語』花と衣と彩りと + 様々な”The Tale of Genji” 1.桐壺(1)[桐] 淡い紫の揺らめき
【あらすじ】
或る帝の御代のことです。後に物語の読者が桐壺帝とお呼びするようになる、この帝のお内裏にも大勢の女御・更衣がお仕えしていらっしゃいました。
女御と更衣は帝のお妃さま。女御の方がご身分が上です。
(女御の上が中宮で、現代の皇后陛下にあたられますが、どなたもいらっしゃらない場合がありました。この桐壺の巻の初めにも中宮はいらっしゃいませんでした。)
女御のお父様たちは大抵、皇族