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作家必見!これが究極の取材法!いつだって情熱が人の口を開かせる

文章の書き方を学ぶ本として
個人的には
名著中の名著と思っている『三行で撃つ』


内容に衝撃を受けて
以前、note記事にもしました。

作者の、近藤康太郎さんは
元々はバリバリの新聞記者でAERA編集部、
ニューヨーク支局にも在籍した一流の文章書きです。

現在は、ご本人いわく「気がふれて」
九州のド田舎山奥で、百姓・漁師をしながらライター生活を
しているそうです。

そんな近藤さんが、
5月21日(金)と5月28日(金)の2回にわたって開催された
オンライン講座に参加しました。

2回目に聞いた『取材の極意』がすごかった。

アホほど徹底的に調べる

こんなのは当たり前です。
誰だっていざ取材に行くとなったら、その人のことを調べます。

ウィキペディアを足掛かりにして
色んなネット記事を読んだり、作品を読んだり(観たり)して
どんな人なのか調べた上で、
質問項目を作っていきます。

当たり前のことです。
でも近藤さんは、その当たり前のレベルが違いました。

相手の答えが想像できるまで調べつくす

おそらく僕レベルがやっていた
100倍の熱量で相手のことを調べつくしたんでしょう。

そしてついには、
「この質問には、きっとこういう風に答える」
・・・と分かるぐらいに調べたそうです。

そうやって入念な準備をして、
的を射た質問を連発していくと一体何が起こるのか。

こいつオレについてこんなに調べてきたのか・・・

こんな思いが取材対象に芽生えるのでしょう。
そして以前、答えた同じ質問に対して・・・

「ああ、あの話なんだけど、実はもう一つ裏話があってね…」
「以前は悔しかったって答えたんだけど、
 今は大分、心境が変わってさ…」

この瞬間こそ、
近藤さん曰く「金鉱に当たった音」なんだそうです。
金鉱・・・、要はスクープですよね。

今までどこにも出したことがない話が出た!
ならばあとは、ツルハシ(質問)を振るって、
ザクザクと金(エピソード)を掘るだけです。
これはスゲー!・・・とマジで思いました。

結局のところ。

引き出すのは情熱

・・・なんですね。

青島健太さんもそうでした

元プロ野球選手で、
スポーツライター、スポーツキャスターとして活躍した方です。
主戦場はTBSラジオ。
僕もTBSには長いことお世話になっているので、
青島さんの噂はよく耳にしました。

その中の1つが・・・

資料を見ずに相手の目を見て細かく正確に質問する

例えば・・・(野球の話です)

「〇月〇日の試合すごかったですね!
 たしかあの時、朝から雨が降っていて。
 グランドも湿っていました。
 きっとボールもよく滑ったと思います。
 試合になっても雨は強まるばかりで、それでも頑張って投げ続けました。

 そして迎えた9回裏、2アウト満塁、最大のピンチ。
 たしか、このシーズン、3度同じようなピンチがあって
 たしか、いずれも〇〇選手にヒットを打たれていましたね。
 それも決まって、カウント1ー2でした。

 たしかこの時も、カウント1-2までいきましたね。
 たしか一球目がアウトコース高めのストレートでボール、
 二球目がインコース低めのストレートでストライク、
 三球目がアウトコース低めのスライダーでボール・・・

 カウント1-2・・・

 この時、何を考えていましたか?

たしか・・・と言いながら全て合っている!

プロ野球選手、特にピッチャーという人種は
驚くほど、自分のデータについて覚えているそうです。

だからこんな質問を
資料を一切に見ずに、自分の目を見てソラで言ってくる相手に対しては
きっとこんな風に思うハズです。

情熱には情熱で返そう

そして素晴らしいインタビューが生まれるのです。

人から本音を引き出すには結局のところ
情熱をもって挑むしかない。

改めてそのことを思い出した、近藤さんのお話でした。


これでまた、栄養(本やマンガ)摂れます!