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ワーク・スタイリングのための補助線

ワークスタイルの見直しについての思考実験です。

コロナ禍をきっかけに私たちはワークスタイルをどうするか?を試行錯誤している最中ですが、そうした行動はワークスタイリングとも言えそうです。

またワークスタイリングだけではなくワークプレイスや都市、住居などを考えるときに2・2・1・2の組み合わせで考えるのはひとつ補助線になるのかなと思います。

モジュールは仕事2日を2つ、自由枠を1つ、休み2日を1つです。

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今までのオフィスでの働き方は以下のようなものでした。

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例えばハイブリッド勤務を考えてみましょう。

Google CEOのピチャイは2021年5月に社員の2割が恒久的にテレワークで、他の2割が別のオフィスで、6割が週に何度か現在のオフィスで勤務するとしました。また勤務形態として1週間の内訳としては3日をオフィス勤務、2日は好きな場所から、1年のうち4週間はマネージャーの承認によってメインオフィス以外で働くことができるハイブリッド・ワークスタイルを発表し、「仕事の未来は柔軟性にある(The future of work is flexibility.)」と締めくくっています。このGoogleが示したハイブリッド・ワークスタイルが今後のデファクト・スタンダードになっていくのではないでしょうか。

こうしたハイブリッドワークで週3日オフィス勤務、2日リモートのイメージはこのようなものになります。

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また近年議論されている週休3日制はどうでしょう。

フィンランドやスペイン、ニュージーランドなどで議論、実験されています。日本でも日本マイクロソフトなどは一時的にですが週休3日を実践し、その成果を公開しています。

これまで労働時間や給料をどうするかなどが課題でなかなか進まなかった週休3日ですがコロナ禍を期により本格的に検討されるでしょう。

週休3日のイメージはこのようなものになります。

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ワーケーションの文脈でこれを考えると、ここで確保した休みの3日をワーケーションに、となりそれがピュアな?休みと混同されたり、休みに仕事をしなきゃみたいな話になります。

ワーケーションのモニターツアーなどでは2-3日が多いかと思います。しかしそれではやはり短くて結局忙しいなと感じる人も多いですし、そのなかで社会課題に取り組もうという時間もなかなか取れないのが実情ではないでしょうか。

仕事の部分を以下のようにオフィスとリモートに分割するとどうでしょう。なかなか極端に見えますが不可能でない気もします。

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こうなるとワーケーションを行うことで5日間を地域で過ごすということも可能になります。2-3日ではなく5日あると地域でのワーケーション経験や企画の立て方もかなり違ったものになるのではないでしょうか。

そういった意味では地域で企画する側に立つと、どのように工夫して2-3日で経験してもらうだけではなく、むしろ週休3日&リモートを導入してもらう、あるいはそれをしようとしている・している企業やワーカーにアプローチすることが重要かと思います。

こういうアイデアは「現実的にできない」とか「そのようにできない人もいる」という話になりがちです。しかし強制ではありませんし、こうしたスタイルで仕事が可能な人やそうしたい人がいるなら否定せずに実践することが「働きたいように働ける社会」のために重要だと思います。

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