五十川 待子

東京都在住の契約社員です。 中村うさぎさんのようなエッセイストになりたくて、まずnot…

五十川 待子

東京都在住の契約社員です。 中村うさぎさんのようなエッセイストになりたくて、まずnoteを始めてみました。 関心のあるテーマは、今の時代の女の生き方、自己肯定感の向上、親子問題です。 趣味はバンドボーカルです。

最近の記事

自殺未遂のブスがイメコン受けてギャルになるまでの手記【中村うさぎエッセイ塾課題】

**** 以下は、中村うさぎエッセイ塾の「テーマ:いつもと違う文体で書く」という課題で提出した、1万字超えのエッセイです。 **** <2016年5月13日> 気持ち悪さで目が覚めて、顔を洗いに洗面所に行ったらさ、鏡に映る自分の顔がパンパンに腫れてたんだよね。首周りに青い痣もできてた。 時計見たらまだ午前5時前で、今日は就活の面接もないから一日寝てたかったのに、まじ最悪。てかもう、昨日が最悪。人生で一番クソみたいな飲み会だった。 顔が腫れてるのは飲みすぎたせいも多少あるだ

    • 私は下品な赤白帽【中村うさぎエッセイ塾課題】

      **** 以下は、中村うさぎエッセイ塾の「テーマ:自分を何かに例えるなら、〇〇だ」という課題で提出した、2000字程度の軽いエッセイです。 **** 小学校の運動会で、なくてはならないものがある。それは、赤白帽だ。 これがなくては、赤組と白組に分かれて対決することができない。 赤白帽はその名のとおり、片面が赤、もう片面が白になっていて、引っくり返せば対極の所属を表すことができる。 ただ、赤を表にしていても、帽子のつばの裏や布の境目から、白がちらちらと覗いている。 私は、そ

      • 呪い:お姉ちゃんなんだから【中村うさぎエッセイ塾課題】

        **** 以下は、中村うさぎエッセイ塾の「テーマ:今までの人生で、もっとも不快だった体験、あるいは人物について」という課題で提出した、1万字近いエッセイです。 **** 私の初めての土下座は、10歳だった。3歳から習わせてもらっていたクラシックバレエについて、父と「小学校の通知表で、“優”が8割を越えていなければ辞めさせる」という約束をしていたのに、算数が“良”で7割5分だったからだ。 厳しい顔をした母に、「約束を破ったお姉ちゃんが悪いんだから、お稽古代を出してくれているお

        • 鉄鋼商社のゲテモノ屋と呼ばれた新卒期【中村うさぎエッセイ塾課題】

          **** 以下は、中村うさぎエッセイ塾の「テーマ:私がという人間が、どういう人間なのか」という課題で提出した、1万字近いエッセイです。 **** 22歳の春、ぴかぴかの新卒として入った会社の、配属初日のことである。 お気に入りのスカートスーツとパンプスでOJTの先輩へ挨拶に向かうと、「見てもらったほうが早いから」と言ってヘルメットを渡され、どこかへ移動することになった。入社後研修で配属先の業務概要はざっくり教えられていたが、「詳細はOJTにて」ということで、やっと自分の仕

        自殺未遂のブスがイメコン受けてギャルになるまでの手記【中村うさぎエッセイ塾課題】

          はじめまして、待子です。

          なぜnoteを始めたか私は、中村うさぎさんのエッセイに縋るようにしながら、なんとか学生時代を乗り越え大人になりました。 彼女が体当たりのようにして獲得した体験、そこから得た思想はあまりにも鮮烈で、「私と同じように、”女であること”、”自分とは何か”に悩み、それを明確に言語化できる人がこの世にいるなんて。しかもその悩みと色んな角度から向き合って、導き出した答えや、なぜ悩んでいたかの解釈を記した本があるなんて」と、人生の攻略本のように大事に大事に抱えて生きてきたんです。 初めて

          はじめまして、待子です。