家族愛を知らないとは

今日は中高時代の男友達とご飯に行ってきた。

中高時代と言えど、1年に2,3回は会うくらいの仲である。

普段は私と相手の近況報告で2,3時間は過ぎるものの
今日は違った。

唐突な

「まつは将来設計どうしてんの。結婚願望ないんだったよね。」

という言葉。

「あー…そーねー…。だって子供欲しくないからね…笑」

「俺もそうなんだよ。もう諦めてる色んなことを。」

そこからの私達の意気投合具合は凄かった。

中学生の時からずっと仲良かったけど、
ここまで自分と価値観が同じだったのかと思うくらいには
そう思うに至るまでの背景すら似ていて
なんでもっとこの話を早く出来なかったんだろうと心から悔いた。

彼との共通点は、

・結婚願望がそこまでない
・結婚したとしても子供は絶対に作りたくない
・けれど、子供を作りたくないという価値観をパートナーに押し付ける気は無い(だからこその結婚への諦め)
・恋愛感情にはいつか終わりがある

・子供より自分の方が大事

この5点。

結婚願望がそんなに無いのは、そもそも何の為に結婚するんですかって所がお互いのスタート。

お互いに子供を産みたいわけではないので、
そうすると、必ずしも結婚しなきゃいけないかって言われると
そんなことはないなと。

今回の話の1番のポイントは

子供

だと思うのだけれど、私もその友人も子供を欲しくないと思うのは
以下の背景がある。

・両親が不仲(離婚には至っていない)
・片方がもう片方の悪口(愚痴)を子供に語る

これ。本当にビックリした。
いや、勿論そんなご家庭が沢山あるのは分かってるんだけれど
同じ状況であっても
それをどう捉えるかは、その人次第と言いますか
その人の育てられ方次第と言いますか。

まさかここまで同じようにその状況を捉える人が
こんな身近にいるとは思わなかった。

まあ過去形ではあるのだけれど、
うちは両親が不仲だった。
今は恋愛感情はないけど
パートナー(同居人?)として、一緒にゴルフに行ったりご飯に行ったりで
仲は良いと思う。

ただ、私の小中高大時代(書いてて思った。そういえば最近までじゃんと。)は凄かった。

小学生の時は、母には延々と父の愚痴を言われて育った。

あんな人と結婚しちゃダメよ。

まあそんなことを言われても私は父が好きだったので
父を悪く言う母に対しての嫌悪感がより強くなるばかりだった。

中学時代は初めての離婚騒動。

私には兄弟が居ないので、
同じ距離感で両親について話せる同志がいなかったこともあり
かなりキツかった。
泣きながら友人に電話をかけた記憶がある。

母親への嫌悪感は
思い込みの激しさやヒステリックさにも理由があった。

家族3人で話し合うタイミングでは
離婚するにあたって、私がどちらについていきたいか、娘の意見の通りにする。
というスタンスだったのにもかかわらず
話し合いが始まると
母は

「私の方についてくるよね。」

という押し付けのスタンスに変わっていった。
そんなところも嫌いだった。

ただ、私も幼いながらに色々と考えていた。

専業主婦の母に、私がついて行かなかったとしたら
母は父と別れて、これからどうやって暮らしていくのだろうと。

私が母について行けば、父も2人分の生活費として
お金を毎月払ってくれるから、生きていけるだろう。
自分のことだけを考えれば勿論父のところに行きたいけど
母が可哀想だから、母についていくと言った方が
誰も傷つかずに済むのではないか。

なんて。
父は取締役をやっていて
お金には全く困っていない人だったから
母について行ってもある程度恵まれた暮らしは送れたと思う。

大学時代は初めて家出をしたいなと思うくらいには
家庭環境は最悪で、
これがもし中高時代だったら辛かったなと思った。

学生だったから、遅くまで飲みに行って
家にいる時間をかなり少なくした。

で、まあそんなこともあったけれど、
結局離婚には至らず、両親の仲は普通に。
前述した通り、2人で毎週ゴルフに出かけるくらいの仲である。

今、両親のことは好きだし感謝してなくもない。
離婚に至らなくて良かったなと思う。

けど、
そんな子供時代があったら

恋愛感情なんていつか終わりが来るものなんだな

って思わざるを得ないし、

子供には同じ思いをさせたくない

ってなるのは割と普通の流れじゃないですかね。

「私は両親とは違って、暖かい家庭を作ろう」

なんて思えない程には、明るくは育たなかったし、

むしろ変な諦めみたいなものがこびりついてしまった。
でも、それも仕方ないよなと思って自分では納得してる。

で、そこまでの流れを
昨日友人に話してたら、
友人がそこに至るまでの過程とほぼほぼ同じだったことが分かり
変に盛り上がってしまった。

ここから先の話を書いていくと
また無駄に長くなってしまいそうなので
違うタイミングで、続きを。



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