見出し画像

棒スイッチ(フレキシブルスイッチ)

先日、就学前の方のお子さんとの「SHJ学びサポート」でのセッションの時、写真のような棒型のスイッチが大活躍しました(詳しくはこちら)。

画像1

写真のスイッチはジェリービーンスイッチに吸盤を付けてスポンジ棒をたてに取り付けたもの。スポンジ棒を立てる吸盤は、100圴の卓球ネットを張る棒です。これは奈良県の特別支援学校教員の方から教えてもらったアイデアです。簡易的で、土台も薄くて使い勝手は良いです。

画像2

画像3

目の高さに棒の先端がありそこにきらきらテープが貼ったあったのでそこを注視し大きく中心に来る手の動きを棒がキャッチ。大きな動きをキャッチするために棒の長さがある程度長いことが必要だと思われました。

今までは、棒スイッチといえばどっちもクリップにつけた下の写真のようなものばかり使っていて、卓上の棒スイッチというのをあまり使ったことがなかったのですが、

画像4

今回のセッションを通して、卓上型棒スイッチの必要性を改めて知り作成することにしました。

■ 材料

・材木 30×50×120mm  2個  

・木板 4×120×120mm  2枚(天板と底板用)

極細線の平行線 赤/黒線

画像18

OMRON(オムロン) 一般用基本スイッチ Zタイプ Z-15GNJ55-B

画像19

3.5モノラルミニプラグ

画像20

■ 作成

・下図のように3.5モノラルミニプラグをスイッチとつなぎます。3つの取付場所のうちスイッチ部のすぐ下の2つに接続します。写真のタイプははんだ付け不要のねじ止めタイプです。電線を剥いてネジを緩めたところに差し込んでねじ止めします。

画像21

・下図のよう3.5モノラルミニプラグを線とハンダ付けします。穴がありますので、そこに線を入れてはんだ付けします。はんだ付けは慣れが必要ですが、コツとしては金属部をハンダゴテで十分温めてからハンダをつけるとじわっと広がるようにハンダが伸びていきます。逆に十分金属側を温めないとハンダが団子のように丸まった状態ではすぐ取れてしまうので注意してください。極性はないので、どの色の線をどちらの穴に付けても大丈夫です。この時、プラスチック部分を通しておくのを忘れないでください。

画像22

・根元で線を折りたたみ、金属をかしめます。その後ホットボンドを少しだけ付けておくと断線しにくいです(たくさんつけるとプラスチック部が閉まらなくなりますので注意)。

画像23

・土台部の作成です。まず、底板と片側の木片を木工用ボンドで接着します。

画像5

・ボンドが乾いたら、天板の中心に17mmの穴を開けスイッチを通し位置を確認しながら接着した木片の側面にねじ止めします。


画像7

画像8

・もう一つの木片を両面テープで仮止めし底板の方から2箇所ねじ止めします。

画像9

画像10

・断線を防ぐため、コードどめを付けて通しさらにホットボンドで固めます。

画像11

・天板を2度塗りして、被せ4箇所ねじ止めします。ねじ止めすることで、断線した時に蓋を外してメンテナンスすることが可能です。

画像12

・角をサンダーで丸くして、側面を150番空研ぎ紙やすりで滑らかにします。

画像26

画像27

・裏に滑り止めを貼ります。今回使用するのはこれ。

画像24

・スイッチ台の大きさに切って貼ります。

画像25

画像26

・次にスポンジ棒をセッションで使った棒と同じ長さに切って

画像13

画像14

・先端部をマスキングテープで装飾して(今回はハイコントラストな工事カラー)

画像15

・棒スイッチにさします。完成です!!!!

画像16

・防水性を高めるためには下のようなウレタンニスを塗ると良いです。その場合も、1度塗りして乾燥後、500番の空研ぎ紙やすりをかけてもう一度塗るとツルツルになります。木をやすりがけしたままの表面では粉っぽくて苦手という触覚過敏の方もいます。教材に手を伸ばしてもらうためには、ツルツルで気持ち良い肌触りにする必要があります。見た目だけでなく手触りを良くするためにも、塗装することは重要になります。

画像17

・次回はスイッチにつなぐおもちゃの改造をします。

SHJ学びサポート

バリアフリーみんなの教材図鑑

スマイリングホスピタルジャパン 代表ブログ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?