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「見るシステム」〜手元を写すカメラ台の作成〜

久しぶりの投稿になります。今回は、運動や感覚の使い方の困難さにより通常の環境では手元を見ることができない方のための支援機器「見るシステム」の紹介です。私の大先輩、最近noteも始めた奥山さんからの教わったアイデアです。その有用性について詳しくは以下をご覧ください。

■視機能支援部他(2019)リーフレット「見ることの支援の基礎」日本特殊教育学会第􏰅􏰆回大会 自主シンポジウム 「特別支援学校における見ることの支援の基礎と実践」 資料

見ることを支えること(奥山さんnote)

最初に全体像がわかる写真を載せておきます。

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車椅子姿勢がとれる方でも、課題に取り組む際に手元が見えにくい場合があります。このシステムのおかげで手元を確認しながら課題に取り組むことができます。写真の方もモニターであるiPad画面をよーーーく見ていますね!

最近は、3000円台の廉価なアクションカメラがたくさん売られています。それをカメラに使い手元を写します。アクションカメラは、Ez iCamなどのiPadアプリを使用しiPadとWifi接続。画面にカメラ映像を出力します。

必要なものを以下写真とともに紹介します。

・アクションカメラ

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Manfrotto クイックリリースプレート付きバリアブルフリクションアーム 244RC

Manfrotto アクセサリー スーパークランプ 035

タブレットホルダー

・iPad

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どっちもクリップ

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実は、結構厄介なのがカメラの固定です。マロンフットのアームでは少しオーバスペックでコストパフォーマンスも悪い、かといって下のような安いアームを試しましたがしっかり固定できない。

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さらに、こんなのも作って試しましたがイマイチ。

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結局、使い勝手が良いのは「どっちもクリップ」でしたが、カメラを固定しクリップで挟める台座が必要でした。名前をつけるならば「どっちもクリップ専用カメラ固定台」(そのまますぎる)。作成についてもメモしておきます。

・木片(110×50×9mm)(手持ちの残材利用)

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・1/4オス-オスネジ(ネット購入)

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・1/4用タナダボメン(東急ハンズ新宿店で購入)

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・滑り止めクッション材(島忠で購入)

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では早速作っていきます。

・いつものように角をサンダーで面取りして、空とぎ紙やすり#150、#500でやすりがけします。

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・8mmから9mmの穴を開けます。ボール盤を使っても良いですし

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なくとも、キリとリーマーで穴の大きさを確認しながら開けていっても良いです。

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・1/4用タナダボメンを打ち込みます。

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・1/4オス-オスネジをねじ込んで

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・滑り止めを表裏に貼って完成です!滑り止めをつけたのは、どっちもクリップあるあるで、クリップのゴム部分が落ちやすく無くしてしまうことが多いからです。クリップ部が金属だけになったても滑り止めがあれば安定して挟むことができます。

  いろんな角度から写してみました。

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今回は以上です。次回、アクションカメラとiPadのWi-Fi接続について説明します。最後までありがとうございました。

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