見出し画像

普遍と特殊の”あいだ”にあるものとは?

高校の授業で「倫理」を担当している。とても難しく、そして、楽しい。
教科書に書いてあることをまとめて並べるだけならば、さほど難しいことではないのかもしれない。
しかし、
「その意味するところとは?」と根源的に問うことで、とたんに難しくなるそして、楽しい。

例えば、こんなことを…。

普遍と特殊

普遍とは…
1.広く行き渡ること。特に、すべての物に共通に存すること。
2.すべての、または多くの、対象に共通のもの。また、問題にしているすべてのものを含むもの。

Oxford Languages

特殊とは…
1.普通とは質的に違うこと。性質が特別であること。
2.普遍に対し、その個々の場合・事物になるもの。

Oxford Languages

対義語としての「普遍」と「特殊」。
言葉では、対義語として理解することはできる。
しかし、現実は、そうとも言えない気がする。
普遍と特殊の”あいだ”を、どのように説明できるのだろう?

普遍と特殊のあいだ。

「普遍性」「特殊性」のように”性”をつけるともっとよくわからなくなる。

「特殊なものが、普遍性を持つようになった。」

という言葉もよく耳にする。
普遍と特殊の”あいだ”にあるのは、普遍でもあり特殊でもあるもの?
それなら、「対義語」として「普遍」と「特殊」が指し示す意味って何だろう?

少し気になるのは、普遍性を持つものはあくまでも普遍”性”であって、普遍ではないということだ。また、特殊性をもつものはあくまでも特殊”性”であって、特殊ではないということだ。

普遍”性”と特殊”性”

なんだかよくわからなくなってきた。
あいだにあるもの”が、普遍と特殊のそれぞれと重なり合っている部分があるのなら、普遍は特殊であり、特殊は普遍でもあることになってしまう。

別のものであると言えるのならば…
普遍性をもつものは、特殊な部分を持ちながらも普遍とは線引きされるもの?
特殊性をもつものは、普遍な部分を持ちながらも特殊とは線引きされるもの?
本当に難しい。

不思議な関係性

こうやって、「〜とは何か?」と、哲学者たちは難しい問いについて追究してきたのだろう。

すごいことだ!そして、たのしい!

今日も新しい気づきをありがとうございました。

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,984件

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!