普遍と特殊の”あいだ”にあるものとは?
高校の授業で「倫理」を担当している。とても難しく、そして、楽しい。
教科書に書いてあることをまとめて並べるだけならば、さほど難しいことではないのかもしれない。
しかし、
「その意味するところとは?」と根源的に問うことで、とたんに難しくなる。そして、楽しい。
例えば、こんなことを…。
普遍と特殊
対義語としての「普遍」と「特殊」。
言葉では、対義語として理解することはできる。
しかし、現実は、そうとも言えない気がする。
普遍と特殊の”あいだ”を、どのように説明できるのだろう?
「普遍性」「特殊性」のように”性”をつけるともっとよくわからなくなる。
「特殊なものが、普遍性を持つようになった。」
という言葉もよく耳にする。
普遍と特殊の”あいだ”にあるのは、普遍でもあり特殊でもあるもの?
それなら、「対義語」として「普遍」と「特殊」が指し示す意味って何だろう?
少し気になるのは、普遍性を持つものはあくまでも普遍”性”であって、普遍ではないということだ。また、特殊性をもつものはあくまでも特殊”性”であって、特殊ではないということだ。
なんだかよくわからなくなってきた。
”あいだにあるもの”が、普遍と特殊のそれぞれと重なり合っている部分があるのなら、普遍は特殊であり、特殊は普遍でもあることになってしまう。
別のものであると言えるのならば…
普遍性をもつものは、特殊な部分を持ちながらも普遍とは線引きされるもの?
特殊性をもつものは、普遍な部分を持ちながらも特殊とは線引きされるもの?
本当に難しい。
こうやって、「〜とは何か?」と、哲学者たちは難しい問いについて追究してきたのだろう。
すごいことだ!そして、たのしい!
今日も新しい気づきをありがとうございました。
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