アメリカ人はフランクでオープン、フランス人はお上品は本当なの?
僕の友達に恐ろしく辛辣な人がいます。仮にこの人の名前をMさんとしましょう。Mさんは良くも悪くも裏表がない人で、思った通りのことをそのまま口にします。時にしてそれはあまりに辛辣で、僕は嫌われたに違いない、と確信を抱くレベルです。ただ、声を荒げたりするわけはありません。淡々と事実や意見を表明すると言った感じです。
そんなMさんは決してみんなの人気者ではありません。しかし、能力は極めて高く、仕事を任せる相手として絶対の信頼が置けます。また、実際に親しくなってみると別に性格が悪いという訳でもなく、むしろ思いやりに溢れています。
そんな訳で、不思議と人望があります。本当のことしか言わないので、何も勘ぐる必要がなくて楽だと感じる人もいます。気に障ったことがあればハッキリと口に出しますし、よかったことがあればそれも口に出してくれますから、良くも悪くもわかりやすいのです。
ただ、やっぱり彼のその直接的なコミュニケーション方法が苦手な人もたくさんいます。僕は彼のそのむき出しな感じが好きなのですが、それですら時折ショックを受けます。彼のことを好意的に感じている僕でさえそうなんですから、耐えられない人が相当いるのは容易に想像がつきます。
それでも彼は日本人ですから、大半の人が彼のアプローチに耐性がないこともよく理解していて、そもそも会議などにはなるべく出席しないようにしているようです。口を開くとつい本当のことを言ってしまうので、場の空気が固まってしまうことがあります。側から見てるぶんには面白いんですが、みんな直接本当のことを言われ慣れてないので一様にショックを受けます。
彼のような直接的なコミュニケーションの取り方は日本人としては極めて異例ですが、他の国の人は一体どうなのでしょうか? よく、アメリカ人はすごくフランクモノを言うけど、北欧の人は日本人ぽいなんて言いますが、この手の話にはどのくらい信憑性があるのでしょうか?
あるいは、日本人というのは他の国々の人々と相対的に比べて、どのくらい直接的な物言いを避けるのでしょうか?
こうしたことを知らないと、異文化圏の中でビジネスをするのはなかなか難しいものです。ですので、今日はこのカルチャー間のコミュニケーションの違いについて踏み込んでみたいと思います。
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