見出し画像

カリフォルニアの大麻合法化後、ここ1年の変化

カリフォルニアでは2018年より、嗜好用のマリファナ使用が解禁されました。しかし、当地ではその20年以上前から医療用のマリファナが許可されていたので、それほど大きな変化はありません... と思っていたのですが、どうもそうでも’ないらしいことが最近分かってきたので、今日はこの、マリファナ合法化後の具体的な変化について書いてみたいと思います。

まず、解禁前のことですが、90年代から医療用大麻は解禁されていました。ですので、医師からの処方箋があれば割と簡単に買えたのです。また、もう10年以上前からマリファナを所持していても逮捕されることはなくなっていました。やっている人が多過ぎて捕まえていてもキリがないのと、別にマリファナを吸っている人が暴れたり暴走したりするわけでもないからです。僕の友達の息子さんも運転中にスピード違反で捕まった時に、助手席に袋に入ったマリファナを持っていましたが、スピード違反を取り締まられただけでマリファナについてはお咎めなしでした。これまた、すでに10年以上前の話です。

合法化以前からパーティに行けばマリファナの匂いが漂っていました、すでに完全に日常の風景と化している感じだったのです。このため、解禁になったからといってさほど変わるはずがないと思い込んでいました。しかし、合法化による変化は思ったよりも大きく、いささか驚かされています。そんなわけでこの記事では、具体的にどんな変化があったのかを、商品とサービス、ベンチャーマネー、また、マリファナ関連のベンチャーなどを取り上げて解説したいと思います。

これまでのマリファナの使用法

2010年くらいまでの大麻の使用といえば、葉っぱを葉巻状に巻いたものに火をつけて、タバコと同様に吸うのがごく一般的でした。また、ボングと呼ばれる水パイプで吸う人もたくさんいました。

このポングって、煙に含まれるタールやニコチンといった有害物質を取り除いてくれるので、タバコとして吸うよりもマイルドになり、喉の刺激が減るんだそうです。このため、こっちを好む人も多かったそうです。ただ、ご覧の通りセットアップがちょっと大掛かりです。

https://www.wikihow.com/Smoke-from-a-Bong より。

しかし、2010年ごろから急速に普及した電子タバコ方式がそのままマリファナ吸引にも取り入れられ、最近ではカートリッジに入ったマリファナのエキスを電子タバコにセットして吸う方法が一般的になってきました。この装置は、ベイパーとか、ベイパライザー(vaporizer)と呼ばれています。

マリファナのハイテク化

そしてここにきてこのベイパーが、急速にハイテク化しています。

これまではいくらみんなが吸っているといってもあくまで表向きは違法行為でしたから、どこかの会社が大金を投下して、品質が保証された、高機能なベイパーを開発、販売するということはなかったのです。怪しげな中国製のベイパーが多数出回り、問題視されていました。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。

ここから先は

2,955字 / 4画像

¥ 100

もしこの記事を気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです!