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人生は、ただ味わうためだけにある

2011年に上映された「Music Never Stopped」という映画があります。心に深く刺さる名作でした。ストーリーはこんな感じです。

20年近く前に家出をした一人息子がある日発見される。息子は重度の脳腫瘍を患っていた。手術によって脳腫瘍を取り除くことに成功するが、記憶をほぼ完全に喪失してしまう。だがこの息子、音楽を手掛かりに少しずつ記憶を取り戻していく。

出来すぎた話だと思ったのですが、驚いたことに実話がベースなのです。心温まる父子の愛情を描いた作品です。もしまだ観たことがない方は、ぜひどうぞ。

旅そのものが目的地

この映画の中で、長期記憶を保持できない主人公が、父親に語るセリフがあります。

On the road, you never really know where you're going or what's gonna happen when you arrive, so you just experience the ride. And then every single day is a different adventure. You know, the-- the journey is the destination.

「旅の最中には、どこに向かっているのかも、着いた先で何が起こるのかもわからない。だから、旅そのものを体験するんだ。そうすると毎日が違った冒険になる。旅そのものが目的地なんだ。」

そしてこの頃、しみじみ思うんですね。確かに、旅そのものが目的地だな、って。

でも、この旅そのものを満喫するって、どうしてなかなか難しいです。僕も常に「もっともっと」と思っていて、旅の過程なんかこれっぽっちも味っちゃいません。

というわけで今日は、旅の過程を濃密に味わう方法について考えてみました。

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