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僕らはやがて、エモいことだけにお金を使うようになる

昨日のメルマガにも少し書いたのですが、最近はすっかり買い物目的の外出が減ってきました。良くも悪くもアマゾンの影響です。そこで、日々なんのために外出しているのか、ちょっと書き出してみることにしました。

青で示したものが、基本的に娯楽目的での外出です。12項目のうち8つと大半を占めています。買い物はたった3件です。そして最後の1件は医者です。まあこれは仕方がありませんね。

もしもこれと同じ表を10年に前に作っていたら、おそらく買い物目的の外出が、半分以上を占めたと思うのです。当時もアマゾンで買い物をしていましたが、基本的には実店舗で見つけられなかったものだけを買っていました。あとはどこで買っても同じ書籍などでしたね。しかし今では、トイレットペーパーとかコンタクトレンズの洗浄液などと行ったごく普通に日用品は全てオンラインで買っています。現在でも実店舗に足を運んで買っているものは、食料品と衣服と薬だけだです。そして最近ついに服までネットで買うようになってきました。ですから、今後は娯楽目的の外出の割合がさらに高まるだろうなと感じています。ちなみに、ちょっとどのくらいの点数のものをアマゾンで買ったのか表にしてみたのですが、2008年と2018年では点数が7.3倍にまで膨らんでいました。これじゃ買い物をしに出かけなくなるはずです。

一方で増えたのは喫茶店と外食に行く回数です。10年前はスターバックスが元気で、どこに行ってもスタバだらけで代わり映えしなかったので、わざわざスタバに行くという感じでもなかったんですね。しかし、最近では個人経営の雰囲気のいい喫茶店が増えたので、あちこちを巡っています。週末などは、わざわざ車を1時間も飛ばして出かけ、喫茶店でまったりして帰ってくることさえあります。

また、外食の回数も非常に増えました。10年前はまだ子供たちが中学生だったので、食事はほとんど家で済ませていましたが、今では夫婦二人なので、気軽に外食に行くようになりました。そして、レストランの方もこの10年で美味しい店がたくさんできて、大きな楽しみの一つになってきたのです。

これは「僕」というたった一人のサンプルからのデータですが、アメリカ人の消費動向などをみても、明らかに「モノからコト」シフトが起きています。そう遠くない将来「生活必需品を買うために外出する」という行為は、なくなってしまう気がします。そして外出は、ほぼ完全に娯楽を目的としたものとなるのではないかと思います。

ではこの「娯楽が目的」って具体的にはどういうことなのでしょうか? 「コト消費」の「コト」とは一体何を指しているのでしょうか? 人々は何を求めて、何にお金を使うようになるのでしょうか? 今日はこの部分を掘り下げて考えてみたいと思います。

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