ここ半年くらいで僕が読んだ本14冊+1冊を紹介
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さて、今日は僕が2019年になってから読んだ本を紹介したいと思います。去年の暮れに読んだ本も若干含まれています。順番はテキトーです。また英語で読んだ本は、日本語版があればそれも紹介します。それでは早速行ってみましょう。
1. 誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性(Everybody Lies: Big Data, New Data, and What the Internet Can Tell Us About Who We Really Are)
まず1冊目は、元グーグルのエンジニアによる、人々の検索記録から何がわかるかという実に興味深い内容の本でした。これを見ると、例えば白人優越思想ってオバマ当選以降に盛り上がってることがわかりますし、失業者は検索サイトで「職業安定所」や「新しい仕事」を探す代わりに、エロサイトを検索しているということがわかるわけです。人間が正直になるのって実は人前ではなく、機械の前だけなんだな、としみじみ思いました。一読の価値があります。僕は英語版で読みましたが、日本語訳も出版されています。
2. 日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)
こちらは遺伝についての話です。多くの人が紹介していたので読んでみたら、得るところの多い一冊でした。「氏か育ち」か、つまり生まれ持っての才能なのか、それとも教育なのかというのは昔から論争の絶えないことの一つですが、一番驚きだったのは親の教育よりもそれ以外、つまり友人や先生や職場の人間関係から受ける影響の方が大きいという意外な事実です。
子育てにお悩みの方にとっては肩の荷を下ろすキッカケになりうる一冊ではないかと思いますし、また自助論的な本として読むののならば、付き合う仲間やメンターとして慕う人を誰にするのかなどを考える上でヒントを与えてくれる一冊です。オススメです。
3. 進化する勉強法:漢字学習から算数、英語、プログラミングまで
こちらは効果的な勉強法についての一冊です。薄々思っていたことがおおよそ裏付けられたのですごく腑に落ちました。ただ、外国語学習については、もっと外国語学習についての文献を読んでから書けばいいのにな、と素直に思いましたけど、それを差し引いても良書です。
多分、復習のタイミングや集中学習の効果など、親は先生たちに言われてきたことが見事に裏切られて面白いです。オススメします。
4. 日本人の勝算―人口減少×高齢化×資本主義
デービッド・アトキンソン氏の本です。人口減少と高齢化に対する処方箋です。英語の論文がふんだんに引用されており、それなりにうなずける内容でした。でもまあきっとあまりうまくいかないだろうなあ....と思いつつ読了。
5. トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ(The Obesity Code: Unlocking the Secrets of Weight Loss)
ダイエット本は今までに何冊も読んだことがありますが、中でも特に説得力がありました。ダイエットのやり方自体でなく、人間がなぜ太るのか、そのメカニズムを科学的に、明快に説明してくれます。これを読み終わってから2キロ減。焦らずに取り組んでいこうと思います。なお、この本も英語で読みましたが、日本語訳も出ていました。
6. 五輪書 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ5)
五輪書を読んでみました。これを読むの、30年ぶりくらいではないかと思います。日本人なら一度は読んでもいい一冊ではないかと思います。現代語訳が簡単すぎてつまらない人も多いかも知れません。
7. もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか
なぜ日本人が英語が話せないのか、小説形式で上手にまとめた一冊です。読みながら自分の苦労を思い出して何度も頷いてしまいました。残念ながら、日本の英語教育は、僕が高校生だった35年前とほとんど何も変わっていません。そして翻訳と文法に著しく偏ったやり方は、何かが根本的に間違っているのです。目から鱗が落ちますので、ぜひ読んでみてください。強くオススメします。
8. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本) (Originals: How Non-Conformists Move the World)
スーティーブ・ジョブスやアインシュタイン、エジソン、ベートーベンなど独創性溢れる成功者のエピソードを例に出しながら、どうしたら独創性を高めることができるのか、丁寧に説明してくれます。個人的には、ジョブズに逆らってプロジェクトを成功に導いた例と、マーティン・ルーサーキングのスピーチの話がなかなか面白かったです。これも英語版しか読んでいません。何れにせよオススメします。
Originals: How Non-Conformists Move the World
9. ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来(Homo Deus: A Brief History of Tomorrow)
人間がどうやって動物を扱ってきたか、あるいはどうやって神と関わってきたかを紐解きつつ、来るべき人間とAIによる超知性との関わりがどのようなものになるか、読み解いています。素直に面白かったです。前作のサピエンス全史を読んでから、こちらを読むとさらに楽しめるような気がします。何れにせよ、良書でした。なお、こちらも英語版で読みました。英語はとても平易で読みやすいです。オススメします。
10. 21 Lessons for the 21st Century
同じくユヴァル・ノア・ハラリ氏の本。個人的にはこちらの方が、上のホモデウスよりも読みやすく、なおかつ面白かったです。こちらの本の方が著者本人の考え方が前面に押し出されていて、親しみを感じました。テクノロジーの急激な発達や、地球温暖化、宗教、移民などなど、様々なテーマに鋭く切り込んでいきます。まだ日本語訳は出てないようですが、時間の問題で出るでしょう。こちらも強くオススメします。
11. FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実(Fear: Trump in the White House)
ウォーターゲート事件でピューリツァー賞を受賞したボブ・ウッドワード氏の著作。いや〜。トランプ氏のキチガイっぷりになかなか痺れる一冊です。これ、読み出したら止められないほど強烈でした。オススメします。
12. Jordan B. Peterson: 12 Rules for Life: An Antidote to Chaos
現在英語圏で注目を浴びているカナダ人の臨床心理士兼トロント大学の教授を務めるジョーダン・ピーターソン氏による渾身の1冊。日本語タイトルを考えるとしたら「このカオスの世界を生き抜くための12のルール」といったところでしょうか? もう200万部も売れているのに、なぜか日本語訳が出版されていない不思議な一冊です。このピーターソン氏、歯に絹を着せない鋭い物言いでリベラル系の論客を爽快なまでにやっつけてしまうので極右呼ばわりされていますが、氏の主張は極めて明快です。ウジウジするな、胸張って生きろ、人生に意味を見出すのは自分自身の仕事なのだ!との主張には、共感しかありませんでした。これ、誰か訳してください。日本でも売れると思います。
Jordan B. Peterson: 12 Rules for Life: An Antidote to Chaos
13. 睡眠こそ最強の解決策である(Why we sleep)
食事、運動、規則正しい生活習慣などなど、健康的で生産性の高い生活を送るために大切なことは色々ありますが、とにかく圧倒的に欠かせないのが十分な睡眠です。この本を読んで以来、寝ることに真剣に取り組むようになりました。そして、よく眠れた日は仕事も捗るし、ジムでも早く走れ、重いウエイトが上がります。サプリ飲むよりまず睡眠ですね。全てかここからです。こちらも英語で読みましたが、日本語訳が出版されています。UCバークレーの研究者によって書かれた一冊です。侮れませんのでぜひ読んでみてください。
14. 幸せ仮説(The Happiness Hypothesis: Putting Ancient Wisdom to the Test of Modern Science)
こちらは最後の1冊です。幸せとはどうしたら得られるのか、古代から伝わる知恵を現代科学の視点から吟味してまとめた1冊です。これまた面白かったです。日本語訳はないようです。英語は割と平易なので、オススメしますが上級者向けではあります。
The Happiness Hypothesis: Putting Ancient Wisdom to the Test of Modern Science
そして最後に一冊。これは読んだ本じゃなくて自分で書いた本ですが。
日本人のための 一発で通じる英語発音
発音の学習書です。この本は今後、Brightureの指定図書にします。QRコードが各所にあり、それをスキャンするとビデオのページに飛びます。CDを付属させると値段が上がりますし、今時CDプレーヤを持っている人の方が少ないので、このような形式にしました。ビデオのほうは随時追加して、今後さらに充実させていきます。
それから関連記事です。
さて、以上14冊+1冊でした。他にも数冊読んだのですが、途中で投げ出してしまったものありで、読み終えていないので割愛します。
やっぱり読書大事ですね。今年は50冊は読もうと思っています。
それではまた!
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