(今更ですが)トランプが当選した本当の理由
さて、クリスマスイブに株価がダダ下がりするというアメリカ建国以来の珍事が発生中なので、今日は政治の話を書いてみたいと思います。
トランプが当選した理由については、様々な人が解明を試みてきました。一番支持されたのは、「置き去りにされて貧困化した中西部の白人たち」というストーリーです。僕もこれが一番腑に落ちましたし、同じような記事を書いたこともあります。
また最近だと、佐々木俊尚さんがツィートしていたこちらのブログなどもその流れです。
でもこの説明、やっぱりどこか何か間違っています。貧困層にやさしい政策という意味では、常に「民主党>共和党」でした。これまでの民主党と共和党の政策というのは非常にザックリ言ってしまうと:
民主党:大きな政府。健康保険から教育まで、政府が支援していこう!負担は税金という形で、みんなで分かち合おう!人は皆平等。移民はアメリカの力。妊娠中絶は個人の問題。銃は一定の規制が必要。地球温暖化対策は急務だ!
共和党:小さな政府。政府がやることは非効率だから政府を小さくして、健康保険も教育も市場に任せよう!その分税金は安くするね。LGBTQの結婚は反対。移民はアメリカの敵。中絶は殺人だ!銃の所持は憲法で保証されている!地球温暖化なんて作り話だ!
という感じです。なので「貧困層が民主党に鉄槌を下した」というストーリーは何か違うわけです。じゃあ、一体「誰が」、「誰に」鉄槌を下したのでしょうか?
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