通勤時間は壮大な無駄です
さて、今日本に一時帰国して毎日思うこと、それは通勤時間のムダです。正直言って苦痛でしかありません。私も以前日本に住んでいた頃には片道1時間半、往復で3時間も電車の中で過ごしていましたが、今となってはよくあんなことをしていたなと、自分でも驚くしかありません。
何年か前に首都圏の住民を対象に行われたアンケートで、通勤時時間の平均が58分と読んだ記憶があります。およそ1時間ですね。首都圏の各地から昼間東京都内に流入する人口が289万人(東京都のホームページより)ですので、片道だけでざっくり289万時間、往復で578万時間、つまりたった1日で72万2500人日(1日8時間労働と仮定)もの労働力が通勤に消えているとも言えるわけです。これ人一人が2890年働くのに匹敵します。あまりの壮大なムダっぷりに口があんぐりと開いてしまうレベルです。
そんなわけで、「通勤は壮大なムダだ!」と通勤途上に何度か呟いてみました。
すると共感するリプをたくさん頂きました。いくつかを掲載。
が、その中にいくつか反論(?)を頂いたので、通勤を肯定する余地があるのかとなかなか驚きました。一つは「通勤時中も読書などをして有効活用している人もいる」というものです。なるほど、確かにその通りです。しかし、そもそも通勤がなければもっと色々なことができるんです。
しかし、もう一つの反論はなんともぶっ飛んだもので、「あなたは選民思想の持ち主だ!」という訳の分からないクソリプでした。ですので今度はこんなふうに呟いてみました。
すると、こればどういう訳か1500回もリツィートされたのです。やっぱり通勤がムダだと思っている人、とっても多いようです。
中でも、「あ、確かに!」と思ったのはこれです。
そういえば、僕はここ15年間、インフルエンザに罹患していません。考えてみたら、15年前にアメリカに移住して以来のことです。この春先も日本ではインフルエンザが大流行していましたが、電車通勤がなければ、ここまでの大流行はなかったのではないでしょうか?
なお、「全ての人がリモートワークで働けるわけではない」という反論も頂きましたが、そんなの当たり前でしょう。それでも多くの人がリモートで働くようになれば、どうしても通勤しなければならない人だって、ずいぶん楽になります。
通勤地獄はどうにかできないのか?
そして今度は、この通勤地獄はどうにかならないのかな?と考え始めました。すぐに思いついたのは、通勤で混在する時間の電車賃を上げてしまうことです。企業も通勤手当を減らしたいでしょうから、始業時間をずらすところが出るでしょうし、在宅勤務を奨励するところも出るかもしれません。
するとどうやらこれ、もうシンガポールではやっているようです。
これにも「定期って知ってますか?」というよく分からないリプも頂きました。それは定期の仕組みそのものをいじれば解決する問題です。例えば通勤時間帯によって値段が異なる安い定期などを出せば、始業時間を変える企業は確実に出てくるでしょう。
誰も何も変える気がない
しかしですね、多分ですが当分は何も変わりません。痴漢や極端な乗車率などが何十年にも渡って問題になり続けても、誰も何も変えようとしないのですから、今更、突然変わるはずなんてないのです。
でも、なんかおかしいですよね。
恋人でもない人と頬がくっつくほどぎゅうぎゅうにすし詰めにされた状態で毎日1〜2時間過ごすことを余儀なくされるのって、どう考えても普通の状態じゃないですよね?
なんとか変えて行きたいですね。
僕がお勧めするのは、とりあえず会社のそばに引っ越してしまうことですが、それでは個人レベルでしか解決しないので、社会全体で解決していきたいですね。
また明日も電車に揺られながら、解決案を考えてみたいと思います。
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