見出し画像

2023年を振り返る(法人1期目)

独立した2021年1月、株式会社ロックスパークを立ち上げた2022年10月。どちらも自分にとって大きな転機であり、一歩踏み出す勇気を持った瞬間でした。しかし、2023年はそれらを超えるような大きな決断や転機が数多くあった1年でした。

ポジションチェンジ

会社としての仕事の大半は、マラソンや自転車などの市民スポーツイベントの制作です。主催ではなく制作(ディレクション)の立場で、主催者をサポートしながら一緒に作り上げていく役割となります。

独立後は主催者と直接ではなく、他の会社を介して下請けの仕事をすることも多くありました。もちろん仕事がもらえるだけでありがたいですが、やればやるほど「直接、大きな責任を持って深く関わりたい」「できることがまだまだあるのではないか」と感じるようになりました。

明確に意識が変わり始めたのは年度が変わる2023年3月~4月ごろです。この頃になると、急に”直接的な”相談が増えてきました。これは、前職時代や独立してから2年ちょっとの間、手を抜くことなく真摯に仕事に取組んだことや、法人化したことが手繰り寄せた結果だと思っています。

これを逃すわけにはいかないと、下請けから、元請けへのポジションチェンジを意識的に行いました。同じところに留まっていればおそらく仕事はあっただろうし、実績が乏しいなかで荒波に身を投じることは、とても勇気がいることでした。ただ、やりたい、やらなければいけないと思いました。

思えば僕は、学生の頃からずっとそうやって、自分の中で感じた違和感や欲求に素直に進んできたのでした。

未来まで待ち伏せしてしまうくらいに、光の匂いがする方へ走っていくんだ。
転がる岩、君に朝が降る。

多忙、問い合わせ

ゴールデンウイークが明けると急に忙しくなり、一気に年末まで駆け抜けました。11月2週目からの5週間では、会社としてなんと9イベント現場に携わりました。年内最後のイベントが12月2週目で、終わったときには精魂尽き果てるかと思いました。ただ、保留にしていた打ち合わせや相談がたくさんあり、結局年内最後まで走り回っていました。笑

新しくいただく相談のなかでも多かったのが、「コロナ禍明け初めてイベントを開催したい」「通常規模で開催したい」というものでした。これによってより忙しさが増したのは間違いありませんが、紋切型では済まない仕事こそ我々の真骨頂でした。

ただ、今の濃度ではまだまだ納得しておらず、もっと根本的なところからイベントや業界に関わっていかなければいけないと思っています。これについては、2024年の目標みたいなものを書く機会に記そうと思います。

法人1期目終了

2023年10月に株式会社ロックスパークは無事に1期目を終えることができました(22年10月~23年9月)。

赤字決算でしたが、ネガティブなことではなく、コントロールした上で赤字で着地させたポジティブな決算です。個人事業の延長戦だった1期目前半には、小さく黒字にまとまりかけていました。しかし、前述の通り4月から意識的に動きを変え、2期目以降に向けて大きく伸ばしていくために、ここで踏み込むことが必要でした。

売上的には、個人1期(2021年)、個人2期(2022年)、法人1期(22年10月~9月)と3年連続で2倍程度に増えているのですが、法人2期は法人1期目の3倍強が着地予測になっています。

また、法人化がいかに社会的な責任を持つことなのかも、改めて感じた1年でもありました。逆に、今までの自分が甘かったとも言えます。

甘いことや夢をみて進んでいった先で独立し、法人化をして、そこで力不足を感じて、成長する。傍から見れば「あの人わざわざ何やってるんだろう」と思われるかもしれませんが、僕にはそういう進み方しかできないみたいです。笑

創業融資

2期目に成長するため、1期目に赤字を容認するだけではなく、創業融資を受けることにしました。一番の目的は冬に控える多くのイベントに向けての運転資金獲得でした。

ポジションが元請けになり、仕事の範囲が大きくなったことにより、売上だけではなく経費も増えました。そして、経費はほとんどが売上より前に発生します。仕事が増え始めたゴールデンウイーク明けくらいに、年末に向けたキャッシュフローを見ていたら「あれ?これ途中で会社のお金ゼロにならないか・・・?」と。

地場の銀行に会社や事業の説明を何度もして、融資を受けることができたときは「ようやくこの会社が大きな社会への一歩目を踏み出した」と思え、ひとり感動していました。副次的に、社会や銀行との繋がりや実績をつくることができたのも良かったと思います。

僕は別に家が裕福なわけではなく、むしろ大学も自分のお金で行かざるを得なかったし、新卒で東京に出てきたときには貯金残高が10万円前後でした(笑)今は結婚して子どももいますが、当時の10万円スタートから、独立したときも、法人化したときも、100%自分のお金と力だけでここまできました。もちろん妻にはいろいろな面で協力してもらっています。この場を借りて感謝。

事業所立ち上げ

個人事業時代から、小山駅前のコワーキングスペースをシェアオフィス(住所利用)として活用しており、法人化としてもここで登記登録をしました。ここがなかったら、これまでの僕の歩みはないと思います。

ただ、事業の規模が大きくなって、事務所で打ち合わせをしたいことも増え、備品も多くなり、法人としての体を成すという意味でもテナントを借りた方が良いと思いました。

維持費が格段にあがりその分利益も落ちるので、とても悩みましたが、2期目の予測数値が好調なこと、これから成したいことへの覚悟を決めるという意味もこめて、決断しました。

手狭でごちゃごちゃとした事務所ですが、ようやく城を構えることができました。

役員登用

トピックスが多すぎですね(笑)最後は役員登用です。

法人化して1年ちょっとが経つわけですが、これまでは代表取締役の僕ひとりの会社でした。ただ、2年前くらいから個人事業主としてこの会社に深く携わり続けてくださっていた方がおり、その方をこの1月から役員としてお迎えすることになりました。

事業所や融資以上に大きな決断でしたが、個人事業主契約という好意に甘え続けるわけにはいかないと思いましたし、会社として成長するためには僕一人だと限界があると思い、踏み込みました。

ようやく、本当の意味で僕だけの会社ではなくなります。

**

後半息切れしてだいぶ省略しましたが(笑)、とにかくたくさんの決断をした1年でした。自分の想いだけで突っ走ってきた段階から、法人化をして、その法人が融資を受け、事業所を構え、人を雇う。いよいよ次のステージに突入します。

僕は2016年に結婚して、2018年に子どもが生まれました。"私"としての僕はそこで落ち着きを見せたのですが、走り続けた"公"としての僕は、ここがひとつ落ち着くところなのかもしれません。

もちろんそのポジションで落ち着くというだけであって、会社としてはどんどん動いていかなければいけず、その株式会社ロックスパークの代表取締役としての役割をまっとうしていきたいと思っています。

最近こうした発信をしていなかったので、「2023年の振り返り」も書こうか迷ったのですが、思考が整理され、決意を新たにでき、良かったです。

これからも、松嶋康平と、株式会社ロックスパークを、よろしくお願いします。

▼仕事以外も振り返ってみました


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?