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全国レベルのジュニア選手に共通するたった1つのこと

【この記事を読むとわかること】
・トップジュニア選手が日頃から「自然にやっていること」を知る
・運動能力は遺伝だけではなく環境要因も大切

ジュニアアスリート子育て塾 塾長 まつださちこ です。

全国大会に出場するようなトップジュニア選手は「素質があるから」と思っている方も多いと思います。

イギリスの女性700組の双子研究では下記のような報告がありますから

運動能力の約66%は遺伝で説明できた

Marleen H M De Moor, Tim D Spector, Lynn F Cherkas, Mario Falchi, Jouke Jan Hottenga, Dorret I Boomsma, Eco J C De Geus. Genome-wide linkage scan for athlete status in 700 British female DZ twin pairs. Twin Res Hum Genet. 2007 Dec;10(6):812-20. doi: 10.1375/twin.10.6.812.

そんなことをみたら

「結局遺伝でしょ」

と思ってしまうのではないでしょうか?もちろん遺伝は関係していますが残りの約34%は環境要因と考えられます。この環境要因でトップレベルになるジュニア選手に特筆する共通点があります。これが出来ていない選手は、素質があっても年代があがると、かなりの確率でつまづいたり潰れます。


そのたった1つのことは




なるべく早く
なるべくこまかく
なるべくわかりやすく
試合後の振り返りをして最後に明日からの課題をみつけ、実践出来るようにする


ことです。例えば、先日試合のあった小学6年生 競泳はこのようなLINEを送ってきています。


編集して簡潔にしています。

実際は最後に意気込みも書いていて、私が返信するまでに8000字くらいの長さになっています。


次に男子高校2年生 サッカー部です。

ほぼそのままのやり取りです。

LINEでの簡潔なやり取りですが、必要なことがコンパクトにまとめられています。

この2人の共通点は

  • 朝から自分がやってきたことを振り返っている

  • 試合を踏まえて、出来なかったことを明確に見極めている

  • 見極めたものに対し、対策を考えている

  • その対策が出来るには、すぐにどうしたらよいか行動を考えている


高校生には場合によって研究データを送り、読んでもらうこともあります。今の自分にヒットするデータだと、考察や結果くらいは読めるので、そこで自分はどうしたらよいか考えてもらうことも。選手が理解出来ないことは、私が教えていけばよいので、あまり気にせず読んでもらいます。

研究データはサポートする上で大切な情報ですが、それが全て選手にあうとは限りません。

ですので、必要なことをいかに自分に当てはめていくかが大切なわけです。


このように、運動能力は遺伝で決まる率が高くても、

ふりかえる能力
あてはめる能力
実行する能力

があれば環境要因が最大限いかされます。

あなたのお子さんは試合から帰ってきて寝るまでの間、何をしていますか?

それが ”あの選手” との差かも知れません。



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