見出し画像

カメラを始めたら、自分も笑うようになった

もっと言うと人を撮るようになってからだと思います。僕はずっとスラダンの流川みたいに仏頂面でした。

そして写真を始めたての頃は風景ばかり撮っていました。

写真で食べていくなら自然写真家がいいなぁなんて、業界のことを何も知らない頃は思っていました。そもそも僕は人を撮るのも苦手どころか喋るのも億劫でした。卒アルに関しては捨てた気がします。中学の卒業文集は庭で焼きました。

でもある日、友達がフォトグラファーとご飯に行く場をセッティングしてくれました。僕が写真家を志すか悩み散らかしていた頃、当時SNSをうまく活用し、瞬く間に売れっ子になっていったとあるフォトグラファーさんに三軒茶屋のお寿司屋さんに連れて行ってもらいました。「風景写真家になりたいにしても、それしか撮らないのは頭が硬いよ」ってことと「師匠は何人いてもいい」と言っていたのが印象的でした。

きっかけはすぐには訪れませんでした。甥っ子が生まれてからですね。人を撮ろうなんて思ったのは。小さくてぷにぷにしていた生命体がどんどん大きくなっていく姿が可愛くて、自分でも驚きました。ちなみに子供も苦手でした。

人を撮っていると気づいたんです。人は鏡だって。僕が真顔だと相手も真顔なんです。僕が笑えば相手もぎこちなくたって笑ってくれるんです。いや、逆かもしれません。みんなが笑ってくれるから、僕も笑うようになったのかも。

僕はカメラを構えている時は笑ってるみたいです


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?