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マンフロットのギア雲台をアルカスイス規格にする方法

こんにちは。松千代です。
どうでしょう、皆様。夏、してますか?
青い空、白い雲、どこまでも続く大海原、夜空に咲く花火
手を付けていない宿題、終わらぬ夏期講習、汗臭い旦那、ヒステリックな嫁。
これらは全て夏のせい。というか、もう夏とかそんな生やさしい気温じゃないですよね。そう、フォトグラファーも他人事ではありません。


灼熱の中水平垂直を取るのがしんどい

私は建築写真のお仕事もするのですが、建築写真は水平垂直が基本中の基本。まずはこれが決まらないとシャッターが切れません。
今までマンフロットのこちらの雲台を使っていたのですが、微調整ができずに、汗をかく一方。どんどん気温が高くなる日中にこれは時間の無駄。

水平垂直を一瞬で取れたらな〜なんて思っていたら知り合いのフォトグラファーがこれ良いっすよ!と勧めてくれました。

いわゆるギア雲台ですね。3点をノブをくるくる回すだけで微調整できる優れもの。しかし新品は高い。消耗品に4万円も払いたくない私は、中古品を調べまくったところ、amazonで1万8000円のものを見つけて即購入。
、、、しかし、この雲台には罠があります。

クイックプレートが特殊

やたら大きい上に、デフォルトで付属している雲台ネジは大判サイズ用で、普段使いのミラーレスにはハマりません。そして何より、俺はアルカスイス規格がいいんだ!
(アルカスイス規格とは、なんか汎用性が高い形したやつ↓です)

画像引用:アルカスイス(ARCA SWISS) | KPI – (株)ケンコープロフェショナルイメージング

なぜこれが良いのかというと、L型プレートがアルカスイス規格だからなんです。建築写真に限らずですが、横イチだけではなく縦イチで撮りたい時ってあるじゃないですか。その時に雲台で縦構図にすると、画角が変わってしまうんですよ。せっかく横イチで構図決めたのに、また三脚を移動させて構図を決めなきゃならんのです。その後また横で撮りたいってなったら、三脚を移動して、、、ってもうこれだけで5分くらい時間を無駄にします。
だから、smallrig製のL型プレートをはめているのですが、マンフロットの三脚とは相性が悪い。なぜならこれもアルカスイス規格だから!
しかも、購入したギア付き雲台410は縦構図にする時、クルクル回すことでしか縦にできません。結構ノブが硬いので大変です。それを考えてもプレートを使ったほうがはるかに楽なのです。

プレートをアルカスイスに改造

そこでようやく本題です。同じような悩みをもっている人はいくらでもいるだろう!と思いググってみたところ、やはり色んな記事が出てきました。
なんなら正規でアルカスイス化するための商品を作っている企業もあるじゃないですか!それを買って、晴れて俺もアルカスイス民だ!と思ったのも束の間、おやおや?

高くない?雲台もう一個買えるよこんなの。個人輸入でメーカーから直購入できるみたいですが、それでも1万6000円くらいします。http://www.hejnarphotostore.com/default.asp

他にも何名かが改造レビューとか色々記事にしていますが、クイックシューが上に付いてるだけだよね?そんなに難しいのかな?と思い、試しに普通にsmallrig製のクイックシューを買ってみたところ

いけました。1分でアルカスイス化です。
購入したクイックシューはこちら

普通に雲台のここにプレートを固定しただけです。

一点注意が必要なのが、雲台を固定するボルトは根本が細くなっていて、少し長め(サイズは1/4のネジ)じゃないと410の雲台の穴を通らないのでそこだけ注意が必要です。

全て純正で揃えられたらもちろん安心なのですが、用途をしっかり見極め
工夫できるところはする。というのがクリエイターには必要だなと思いました。皆様も、これ自分でできるんじゃない??と思ったら試してみると、新しい発見が生まれるかもしれません。

浮いたお金で美味しいものでも食べに行きます。

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