火の鳥と昭和と恩師の言葉
今、手塚治虫公式YouTubeチャンネルからも期間限定でアニメ「火の鳥」が配信されている。(2023年12月6日現在)
私は昨年くらいからずっとこのマンガを読みたかった。そんな時にいきなりYouTubeのオススメにアニメが上がってきて驚いた。
実は小学5年生の時に担任のJ先生に勧められてこの作品を読んだことがある。当時の担任は20代のお兄さんのような先生。私物のマンガを教室に並べてくれていた。昭和ってそんな時代だった。
雑誌リボン愛読少女だった私にとってこのマンガは衝撃だった。マジで眠れなくなった笑
教科書よりもテレビよりも紙の漫画本がリアルなものに感じられた。
この地球でこれからどう生きていくか
放課後の教室でJ先生や仲間とそんな話をしたような記憶がある。
そして時を超えて、またドキドキしながらアニメ「火の鳥」を見た。どんだけ大人になってもやはり衝撃だった。マンガ全巻分ではないのだが、それでも私には深すぎて、すでに3回リピートしてる笑
この物語は過去と未来の二点から進行していく。過去から未来へ。未来から過去へ。そして、それらが合わさる地点、つまり現在がラストになるということ。だけど手塚氏は続編の構想途中で旅立ってしまった。
手塚氏が描きたかった現在はどのようなものだったのだろうか。
めちゃ気になる。
いや、
実は私たちが問われているのかもしれない。
で、今どう生きてる?と。
この作品に登場する火の鳥は基本的に傍観者として描かれている。
人間が自ら気づき、動くことを待っているようにも思えてくる。
J先生に改めて感謝したい。
当時の自分の感性だけでは手塚作品に届くことはなかったと思う。
私の小学校時代はクラス毎に先生のカラーが発揮されていて、授業も行事も個性満載だった。昭和のめちゃくちゃさも非常識さもあったけど、温かい時間も面白い体験もたくさんあったんだよな。
J先生は自分が大事にしているものをたくさんシェアしてくれた。
洋楽を教室で流してくれたりもした。
英語の歌詞を直訳ではなくニュアンスや感性で日本語に置き換える楽しさも教えてくれた。SNSもない時代、J先生が与えてくれる情報は本当に貴重だった。
小学校卒業時に先生がくれた色紙を思い出し、見返して見た。
これこれ↓
いつ見てもグッとくる言葉たち。
そういえば、藤井風さんの音楽や言葉にもよく登場してる。
「まず自分を愛して」
「セルフラブ」
まずは全てここから、なのだろう。
自分を大切にすること、私できてるかな。これけっこう難しい。
大人とか社会人とかって自分を犠牲にして動いたりすることが美徳のように教わったからね。昭和時代に。
でもJ先生のように「自分を大切に」と色々なカタチで伝えてくれる先生もいたな。昭和時代に。
J先生に会いたいな。
とりあえず、火の鳥を4回目リピートしよっと。
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