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【短編】をまとめているマガジンです

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noteに投稿した短編をまとめておいてます。よろしければどうぞ
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#ショートショート

【短編】板の世界

「なんだよ、ここは」 辺り一面「板」が散乱していた。 いつものカフェが空いて無く他の店を…

【短編】運命共同体と異世界通信

地球ってのは一つしか無い。 今後、月とかそういう場所に住めるようになるとしても 私達が生…

【短編】渇きを与える水

閉じられた空間に入れられた人に与えられたものは 「飲んでも飲んでも満たされない水」 飲め…

【短編】宝石は美しい

私は街の角に宝石商があることを知っていた。 そこには沢山の宝石がキラキラと輝いている。そ…

【短編】 明星の怪物

 その怪物は気が付かないうちに人の心に巣くっている。その怪物は私たち人間から栄養をかすめ…

【短編】 街を壊したのは誰?

 僕はこの街に最近引っ越してきた。表現が間違っているのかもしれないけど新参者である。ここ…

【短編】淡い恋、交差点での出来事

・・・僕は目を覚ますと交差点で信号待ちをしていた。だけど、どこか様子がおかしいことに気が付く。僕が信号待ちをしていたのは歩道ではなく車道。しかも車に乗っていない。僕は何事かと周りを見渡した。すると隣の車線には僕くらいの年の女の人が、反対車線には50歳くらいのおじさんが普通の顔で車道を歩いていた。 「変な夢だな。この夢の中じゃ人と車が逆転してるのか?」  そんなことを考えつつ信号が変わるのを待っていたのだけれど、いつまで経っても変わらない。しばらくすると隣の女性が辛く

【短編】アウト・ライド

 鬱蒼とした森の中に月に照らされた川は一筋の光を放っていた。その川の真ん中付近に一艘の手…

【短編】決まった世界の決めつけで

その国では古い言い伝えが信じられていた。 「人は生まれてくるときに、使命を背負って生まれ…

【短編】静かな世界へ花束を

 体の痛みにさいなまれ、ベッドの中にうずくまる。誰かの手が熱い。誰かの足が冷たい。心臓付…

【短編】眠れない夜に、会話を求めている。

 忙しい日々が続いたり、苦しいことが有ったり。世の中を生きていると色んな事が起きるのだ…

【短編】3番街、ガーベラとセレンの会話劇より抜粋〝映画のネタバレ〟

 私の同僚セレン。彼女はロボットで、自分で疑問を持つ。  セレンはボイラー整備の合間…

【短編】私の生きる

「私、佐々木美香には目的がある」 「私、佐々木美香はお葬式の資金をためる必要がある」 …

【短編】それでも彼女は世界に問い続けなければいけない

 時間が過ぎていくのは平等でそして残酷で、そして実感が無い。これは昔からそうだった。気が付いたら小学生、気が付いたら中学生。そして気が付いたら大学生になっていたのは自分だけではないのかも。  でも、私はある意味「時代的に特別枠」だった。  世界的なコロナの流行。人と関わることを減らされて、表のコミュニティが縮小して、私の思い描いた大学生活は全部違ったものになった。最低限だけ大学に通い、あとはリモート授業を受けてそれでレポートの提出、時間が経ったらテストを受ける。ただそ