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【短編】をまとめているマガジンです

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noteに投稿した短編をまとめておいてます。よろしければどうぞ
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記事一覧

【短編】板の世界

「なんだよ、ここは」 辺り一面「板」が散乱していた。 いつものカフェが空いて無く他の店を…

【短編】運命共同体と異世界通信

地球ってのは一つしか無い。 今後、月とかそういう場所に住めるようになるとしても 私達が生…

【短編】渇きを与える水

閉じられた空間に入れられた人に与えられたものは 「飲んでも飲んでも満たされない水」 飲め…

【短編】宝石は美しい

私は街の角に宝石商があることを知っていた。 そこには沢山の宝石がキラキラと輝いている。そ…

【短編】テレビ、エンドロールは誰の為

 私の名前は「桜井 凛子」(さくらい りんこ)29歳。周りからは「りんごちゃん」と言われ…

【短編】死を宣告された人

「あなたは死にました。なので、生まれ変わってもらいます」  耳元で優しくも冷たい声が響き…

【短編】 明星の怪物

 その怪物は気が付かないうちに人の心に巣くっている。その怪物は私たち人間から栄養をかすめ取り、生活している。 かすめ取っているのは「その人の現実」である。  その人の「現実」を食らいつくすことでその怪物は生を継続することが出来る。つまり、この怪物を殺すためにはその人を殺すという方法しかない。いつしか住み着いた怪物に心を支配され始めるとその人間は「現実」を忠実に「現実」の言いなりになっていく。姿も形も見えない怪物は区別なく人たちの心の中に住んでいる。  心に常に落と

【短編】 街を壊したのは誰?

 僕はこの街に最近引っ越してきた。表現が間違っているのかもしれないけど新参者である。ここ…

【短編】あの日の思い出たちへ

 公園へ行くと懐かしい気持ちになる。ゲームがそんなにない時代に生まれた身としてはこうやっ…

【短編】淡い恋、交差点での出来事

・・・僕は目を覚ますと交差点で信号待ちをしていた。だけど、どこか様子がおかしいことに気…

【短編】アウト・ライド

 鬱蒼とした森の中に月に照らされた川は一筋の光を放っていた。その川の真ん中付近に一艘の手…

【短編】決まった世界の決めつけで

その国では古い言い伝えが信じられていた。 「人は生まれてくるときに、使命を背負って生まれ…

【短編】静かな世界へ花束を

 体の痛みにさいなまれ、ベッドの中にうずくまる。誰かの手が熱い。誰かの足が冷たい。心臓付…

【短編】眠れない夜に、会話を求めている。

 忙しい日々が続いたり、苦しいことが有ったり。世の中を生きていると色んな事が起きるのだけれど、それは十人十色の持ち物で、共有が難しい事。だから、たった一人でそれを抱えたまま夜が来て、そのまま布団に入ることになる。明日があるからとりあえず入って目を閉じる。この時間は目の裏に色んなことを投影して考えてしまう時間でもあるのだけれど、気が付くと眠りに落ちていくことが多いのかもしれない。  この時にうまく寝ることが出来ないと、暗闇から不安や希望が出てくる。それとも恐怖を抱くのか。