「イネーズ」移りゆく風 その1
次の世代へ繋げるために「世代交代」をしなければならない。
「むし」や「いきもの」がそうするように、「おれくん」も「わたしちゃん」たちも同じように「次へ」繋げようとしていた。
「ひと」はそれを「実り」と呼んだ。
あるいは「成果」とも呼ばれるし、ある人は「収穫量」とも呼ぶ。
「おれくん」も「わたしちゃん」も「実り」をつけようと頭の方へ食べ物を送って成長を促していた。
「おれくん」たちはその「実り」に対して送る栄養を送れる部分が図太く、また、根っこも「広く深く」刺さっている