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#イネーズ

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場合によっては「有効になるもの」もその「状況」にならないと「ひと」は使えないし忘れる。だったら常々「思うこと」を継続することができればそっちのほうがいいんじゃない?そんなストーリー
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伝説とイネーズ

ひとつ、ここに伝説が始まろうとしているのかもしれない。 世にいう「伝説」は例えば「勇者が…

「イネーズ」生まれたての前夜に その1

ある時宇宙に生命が誕生したように、その日その時、誰かに計られたようにそいつはそこに誕生し…

「イネーズ」生まれたての前夜に その2

声がしてきたのは「少し離れた場所」のようである。 「ちょっとすいませんねぇ」 「いえいえ…

「イネーズ」生まれたての前夜に その3

「その水や食料で得たエネルギーなんかは全部不思議なことに消えるんだ」 「はあ・・・?」 …

「イネーズ」生まれたての前夜に その4

その穴は落ちていることに気が付けない穴。 みんなが落ちているから「ああここが地面なんだと…

「イネーズ」風吹く世界の中で その1

5月になって環境が変わろとしていた。 これからもっと大きくなるためにもっと水と食べ物が必…

「イネーズ」風吹く世界の中で その2

あの密集した場所からかなり広い場所に移されたんだ、さぞ気持ちは楽になったのではなかろうか? そんなことを思いながら耳を傾けてみた。 「広い場所に移ることが出来ましたね」 「そうですね、でもあまり葉や根は伸ばさないほうがいいかもしれません」 「またぶつかったりしてしまうかもしれません」 あんまり変わってなかった。 お互いの距離感は「おれくん」たちも「わたしちゃん」たちも違いは殆どない。 ってことは俺も隣の奴に気をかけるべきなのか?とか思いながら隣のやつに目を向けたが、

「イネーズ」風吹く世界の中で その3

「ひと」が割と来るようになっていた。それは「おれくん」たちのところも、「わたしちゃん」た…

「イネーズ」風吹く世界の中で その4

「わたしちゃん」たちが「もらっているもの」がすごく気になったので聞いてみることにした。 …

「イネーズ」風吹く世界の中で その5

「ぼくたちにとってはよくないんだよ」 俺はますますわからなくなった 「どういうこと?」 …

「イネーズ」たくさんの世界の中で その1

6月に入る頃には「前に居た別の場所」と同じように新しい場所で自分の場所を「自分の場所」に…

「イネーズ」たくさんの世界の中で その2

「梅雨」 と呼ばれる季節がやってきた様子で雨と曇りの日々が続いていた。 雨が降りしきり、…

「イネーズ」たくさんの世界の中で その3

「おれくん」たちの足元には「住人」が沢山いる。暇な時おれはだいたいその住人と会話すること…

「イネーズ」移りゆく風 その1

次の世代へ繋げるために「世代交代」をしなければならない。 「むし」や「いきもの」がそうするように、「おれくん」も「わたしちゃん」たちも同じように「次へ」繋げようとしていた。 「ひと」はそれを「実り」と呼んだ。 あるいは「成果」とも呼ばれるし、ある人は「収穫量」とも呼ぶ。 「おれくん」も「わたしちゃん」も「実り」をつけようと頭の方へ食べ物を送って成長を促していた。 「おれくん」たちはその「実り」に対して送る栄養を送れる部分が図太く、また、根っこも「広く深く」刺さっている