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●詩「祖父と飛行機」

それを眺めるのが好きだった
飛行機が飛び立つ瞬間
どう考えても重たくてどうしようもない物体が
突然ふわりと宙に浮く
そしてぐんぐんと青い空に吸い込まれていく姿

それを見せてくれた祖父は
隣で缶コーヒーを飲みながら
私を見てニコニコしていた

久しぶりに見た祖父の夢に
少し泣いてしまう
今日は飛行機に会いに行こう

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