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発達障害をオープンにして就職して1年が経った

2023年9月29日(金)。
発達障害のASD(自閉症スペクトラム)を持つ僕が障害をオープンにして就労をしてちょうど1年、最後の就業日でした。

つい先日社長との1on1をしたときに1年経つことに気づいたくらい、振り返るとあっという間の1年でした。

せっかくなのでこの1年を振り返って、発達障害…しかもコミュニケーションが苦手とされるASDの僕でも組織で働くことができた理由を改めて考えてみたいと思います。

就職直後にYoutubeにアップした動画で、「発達障害が会社で働く条件」として3つ挙げています。

  1. リモートワーク

  2. テキストベースのコミュニケーション

  3. 柔軟な勤務時間(僕の場合は裁量労働制)

これらが自分の中でどう変わったか、そしてこの一年間の変化にも触れてみようと思います。

動画で見たい方は以下をご覧ください。

ASDが会社で働くための条件

結論、1年間働いてみた結果、就職直後に感じた3つと大きな差はありませんでした。
リモートワーク、そしてテキストベースのコミュニケーションは…正直必須ですね…情けないですが。

過去オフィス勤務で適応障害になったときの記憶、そしてASDだと判明した今の自分を考慮すると、会社で働くとなればこれ以外の選択肢は今のところ考えられません。
(妄想ですが、自分が社長で仲間を集めた状況とかなら別かも。)

ASDにとってそり立つ壁であるところの「報・連・相」ですが、これはまだまだ課題感満載…といった感じです。

基本的な日々の業務はこなせていますし、特に困ることもありません。さすがに1年あればね?笑
先日の1on1で社長から頂いたフィードバックを紹介します。

タスクが終わっていなくても、一切連絡が無いと(上司から)「大丈夫かな?」って思われるから、タスクに関する質問を投げるとか、「やってますよ感」を共有(演出?)するのも大事

社長が大体こんなことを言ってたであろう記憶より

なるほどな~と思いつつ、でもそれって結局演出では?と思う自分もいて。
社長はご自身のこれまでの経験から、「ASDの僕でも周囲にうまーく見せる方法」的な文脈でこう教えてくれたのだと思います。

その後試しにやってみました。
ほんとに些細な「ここの文言どうしましょう?ちょっと悩んでて」みたいなレベルのことを投げてみました。
するとことのほか本質的なところまで話が転がって、イチ文言にとどまらないサービス改善の芽が出た結果になりました。

なるほどこういうこともあるのか。勉強になりました。
こういう実務的な良い結果が出るのであれば、「無駄なやりとり」から「ASDの自分的にも納得できる行動」になります。ああまた成長してしまった…。(自画自賛)

そして、最後の「柔軟な勤務時間」に関しては、メンタルの薬を飲んでいる人やADHDを持つ人に特に重要な項目だと思います。これだけちょっと自分の中で変わりました。

というのも、最近はほとんど9時~18時で勤務時間を固定できているんです。メンタル的な体調が良くなったのが大きな要因だと思います。

実はここ数ヶ月で、抗うつ薬の量が就職当時と比べて4分の1に減りました。それくらい日々の調子が回復したということです。
多少睡眠が乱れることはあるものの、そんなときでも(パフォーマンスは下がるものの)働ける状態なんです!すごい!

1on1の時にも社長が僕の体調のことを気にしてくれていて、いい報告ができてよかったです。「これだけ配慮してもらってるのに悪化してたら…ねぇ?」という笑い話にもなりました。

次の1年に向けて

という感じで、ここ1年の心境・体調の変化について振り返ってみました。

でもまだ油断はできません。1年、また1年と着実に積み上げていきたいなと思っています。自分の仕事のペースがつかめてきたし、こうした発信活動にも時間を使えていることを今は嬉しく思います。

ありがたいことに給料も上げていただいたりと、いわゆる人生の歯車が嚙み合いだした状態だと勝手に思っています。

発達障害の!しかもコミュ障の代名詞、ASDの俺でも!なんとかやれる!!

ということを引き続き発信していくので、よかったらYoutubeのチャンネル登録やX、noteのフォローをよろしくお願いいたします。(ちゃっかり宣伝)


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