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せっかく努力して大学院や有名上場企業に入れたのに、それでも辞めた理由

今回は、頂いた質問に対する考えをシェアするかたちの記事です。
最近、Youtubeを見てくださった方から以下の質問を頂きました。(掲載許可済み)

妥協して障害者雇用で就職した職種の仕事にどうしても行きたくないです。辞めたいけど生活のために自分の気持ちを無視して行っています。結果ストレスと欠勤だらけで辛いです。そんな中でも這ってでも仕事に行く方法が知りたいです。難しい話題でしたら申し訳ありません。

Youtubeのコメントより

ひ、非常に難しい…。

しかし、こちらのご質問に対するぼくの考えを聞きたいとのことで、考えてみたいと思います。ご質問いただいた方、ありがとうございます。

ちなみに、動画でも話しているのでYoutubeで見たい方はそちらをどうぞ~

つらいときに這ってでも仕事に行く方法

まず、メインの質問が「這ってでも仕事に行く方法が知りたい」とのことなので、こちらについてです。

僕も適応障害の症状が出ていたとき、同様の状態だったので気持ちがすごくわかります…。症状としては、次のような状態でした。

  • 朝起き上がれない

  • 職場に近づくにつれて頭痛やふらつき、吐き気がしてくる

  • 仕事中常にソワソワする

  • 昼休みになると逃げるようにオフィスの外に出る

  • 夜は疲れ果ててシャワーが浴びられない日がある

こういう状態で少しの間でも出勤できていたのは、今考えると不思議で仕方がないですが、、、それでも這いながら仕事に行っていました。

方法は、対症的な対処と現実逃避です。

まずは対症療法的なことをします。頭が痛ければ頭痛薬を、胃が痛ければ胃薬を飲みます。
昼休みは安くて美味しい外食店を探します。ぼくはよくコンビニで買って近くの公園で食べるなどしていました。
そしてシャワーが無理なら頻度を下げたり、制汗タオルなどで体を拭きます。(オードリーの春日さんが赤ちゃんのおしりふきを使っていたのは有名ですね)

以上が、ぼくがやっていた「這ってでも仕事に行く方法」です。これで仕事を続けることは(限界は来ると思いますが)可能でしょう。

でも、たぶん質問者さんのつらさの本質はそこではないのかなぁと思ったりもしますので、もう少し考えてみましょう。

自分の気持を無視してまでする仕事の価値について

質問の中に、「辞めたいけど生活のために自分の気持ちを無視して行っています。結果ストレスと欠勤だらけで辛いです。」とあります。ここ、かなり大事だと思っています。テストに出ます。

ぼく個人は、この手の話題に対しては、自身の健康や幸福を著しく損なってまでしなければならない仕事はないという立場です。

自分自身、大学院をあと半年で卒業できるタイミングで中退し、誰もが名前を知っている東証一部上場企業を1年未満で退職した経験があります。
先ほど書いたように、這ってでも仕事に行き続ければもしかしたら学位も取れてその企業での仕事も続けられていたのかもしれません。

でも、それでも辞めるという選択肢を採りました

理由は、明らかに不安障害や適応障害の症状が出ており、睡眠もできず、何の意欲もなく、ただ無為に人生の時間をすりつぶしながら過ごしていて、そのことに疑問を持ったからです。

そして回らない頭で考えに考え、いくつかの本を読み、「…だとしたら、この苦しい状況から脱して次の選択肢を試したほうがいいのではないか?」と思ったからです。

結果として、大学院をやめたとき、そして会社を退職したときは妙に清々しい気持ちで、次に進むエネルギーが湧いてくる感覚でした。
…まあ、実際には体力が戻ってないし生活リズムも破綻しているので、再スタートもゆっくりなんですけどね。

慣用句で、「働かざる者食うべからず」ってありますよね。あれってぼくは逆だと思っていて、「食わざる者働くべからず」派なんです。
「体が資本」といわれるように、健康であってはじめて何かに取り組めます。

しかも日本はチートなので、働かなくても一時的には失業保険や傷病手当があり、(半)永続的には生活保護や障害年金で医療費タダがついてきます。国の制度を必要に応じて活用し、自分を立て直してから社会に貢献して返していく、という態度でいいと思っています。世間体を気にして生活保護の受給を嫌がる人もいますが、国が使っていいと言っている制度を使うのを後ろめたく思う必要はないです。そもそも全員医療費が3割負担なんて国際的にはチート級の福祉ですが、みんなその恩恵を受けています。

長くなってしまいましたが、ぼくが質問者さんの立場なら、身体に拒否反応が出ている状態で働き続けるよりは、一旦休みながら次のアクションを探すと思います。

価値観は人それぞれなので、これからどういうアクションをとるかは色々あると思います。指針の参考になれば幸いです。

最後に、僕がこういうことを考えるにあたって役に立った本を紹介して終わりにします。


一冊目は、『チーズはどこへ消えた?』です。たった80ページ、かつ物語形式というライトな自己啓発本といった本です。現状に不満があるけど次へのアクションが取れない、という人に最適だと思います。

その場所にあるチーズは、ちょっとずつ食べたとしてもいつかは無くなってしまいますよ。

二冊目は、『科学的な適職』です。仕事選びに関する世界中の研究を噛み砕いて紹介してくれています。僕も実際指針として活用しました。

休職中に、この本の中にある意思決定の方法を使い、「今の職場」、「転職」、「フリーランス」の3つの選択肢を比較したところ、圧倒的にフリーランスが良いという結果になりました。笑
そして、フリーランスとして仕事をしてみたら、ビックリするほどストレスフリーに仕事をすることができました。(今は就職していますが)

以上です。お読み頂きありがとうございました。似たような悩みを持つ人の参考になれば嬉しいです。


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