「全か無か思考」に負けない
精神病の人が陥りがちなのが、いわゆる「全か無か思考」。
ぼくは昔からこの傾向が強く、ひどい完璧主義でした。
「全か無か思考」というのは、物事を100%か0%かでしか捉えることができない思考パターンのことです。
例えば、仕事でミスをして上司に注意されたときに、「ああ、きっとこの仕事向いてないんだなあ…」と思ってしまうのです。
思考飛びすぎ!と思いましたか?そんな思考は本人には一切ありません。
そうでない人からしたら驚きだと思いますが、本当に一足飛びに思ってしまうのです。
先ほどの例でも本来なら、「まあミスったけど次からこうすれば大丈夫か」とか「上司はああ言うけど仕組みの設計ミスでもあるよな…」とか思って終わりにすればいいんですよね。
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ぼくは学校で先生に怒られた経験がほとんどありません。なぜなら、怒られたくないがために最新の注意を払って生活していたからです。
ですが、たまーに注意されたときには数日間引きずっていました。「ああ怒られた…」と。
どれも実際、”怒られた”なんてレベルの注意ではなかったのです。もっと些細なこと。
それでも自分のすべてが崩れ去ってしまったような喪失感にさいなまれていました。
そんな完璧主義も成長していくにつれて徐々に緩和されて………いくはずがありませんでした。
いろんな情報源をあたってみたところ、衝撃の結果が。
性格が非常に内向的なタイプで、挙句の果てにASD傾向を持って生まれたぼくは、遺伝子レベルで完璧主義的思考に陥りやすいというのです。そしてそれゆえに精神を病みやすいと。
生まれた瞬間人生ハードモードかよ…。
そんな状況なので、常に社会という名の海に溺れながらもがいて生きています。
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ですがここ数年、ほんとうに亀の歩みですが、完璧主義が少しずつマシになってきている気がします!
完璧主義から亜完璧主義くらいには。
そんなんアカンて。
なんと、自分が完璧主義思考の渦中にいることに気付けるようになってきたのです。
「…あ、いま極端な考え方してたな?」
これに気づいたあとは、事象を捉え直す作業をするだけです。
最近の例をひとつ。
受けていたライティングの案件で、「ここは〇〇ではないので、今回の意図とずれています。修正をお願いします。」とメッセージを頂きました。
それを読んで最初は「うわ…たしかにそうだ。やっぱりライティング難しいな…向いてないのかも」と思いました。マジです。
しかし、そこで完璧主義が発動していることに気づいたので、思考を転換。
「ん?その情報は依頼の段階では知らなかった相手の情報だし、齟齬を出してしまうのも仕方ないか。そんで、指摘されていない部分はオッケーってことじゃん!経験浅いのによくそこまでできたな自分!」
ここまでくれば精神は平和です。完璧主義くんの背中も小さく丸まっています。
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完璧主義に囚われがちなら、まずは気づくことからゆっくり始めるのが吉です。
そもそも、完璧な人なんていないんですからねっ。
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