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面接の服装を「平服」っていうのやめて!【自閉症スペクトラム】

こないだオンラインでアルバイトの面接を受けたときに、「平服で結構です」という指示をされました。

「ああ、平服って普段着のことだよな、おっけー」

とスルーしかけたのですが、これがトラップ!
ASD傾向のある方、お気をつけて!

僕のモヤッとセンサーが反応したので調べてみると、就活の面接などで使われるときの「平服」は普段着を意味していないというのです。どういうことなの……。

これはいわゆる、「普段着でいいですよと気を遣って言いつつ、ピシッとした格好をしないとマナー違反だと受け取られるやつ」なのです!場合にもよりますが、スーツあるいはビジネスカジュアルくらいまでが許される範囲っぽいです。

おそらく、ASDが苦手なパターンの典型だと思います。ある言葉が、辞書的な意味以外の文脈を孕んで使われる…という。僕も例外ではなく苦手です。

・・・

僕の場合オンライン面接だったのですが、次のスクショを見てください。

平服メール

オンライン面接だという前提で読んでみてください。最後の1文にちょっと違和感ありませんか?ここに違和感を感じたので、今回言葉を調べるきっかけになりました。

「平服」が普段着という意味で「平服で結構」なら「画面越しになりますので」ですよね。普通はスーツだけど、オンラインだし普段着でいいよ~という意味で。

でもここを逆説でつないでいるということは、スーツ着ろってことなんですよね。「画面越しだけどスーツ着てね」という。

おそらく、コロナ禍以前の面接メールのテンプレートが「服装につきましても平服で結構です。」(スーツ着てねの意味)だったんだと思います。テンプレに差し込む形になったからこのような違和感が生まれてしまったのかと。

ややこしい説明で伝わらなかったらすみません…!

結論、「画面越しとはなりますが、スーツの着用をお願いします。」って普通に言ってくれたほうがよかったです。冗談抜きでこの1文のために小一時間費やしました…。最終的にはスーツを着て面接しました。

・・・

気を悪くされた方がいたらすみません。ですが、これはひねくれているつもりでもなんでもなく、純粋に「平服」を「普段着」としか捉えられないから起こる不都合なのです。メールの文面に違和感を抱かなければ、絶対にTシャツとスウェットで面接を受けていました。

ほんとうに、就活・社会人のマナーとか、言外の意味とかが苦手でして、そのせいで会社内でも”浮いて”しまったことが何度かあります。

たぶん今回も、もし部屋着で面接を受けて服装に言及されたら、「”平服”とメールにあったので平服を着ていますが…。」となんの悪気もなく淡々と答えていたであろう自分が想像に難くないのです。単に相手が「平服」の単語の意味を知らないんだな~としか思わないのです。あぶねぇあぶねぇ…。

こんな言葉関係のやらかしは人生で何度も経験してきたので、今回反応できてよかったです。こうして生きづらさと向き合っていくんだなと、僕にとっていい事例になりました。

ASD傾向をお持ちの方、こんな経験ありませんか?

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