過食する人を４タイプに分けてみた

過食ってなに？

過食の原因、食べるもの、食べ方、吐くまでの時間・・・
ひとことで「過食する」と言っても全部人それぞれ。

共通しているのは、病理学的に定義されている
「他とははっきり区別される時間帯に、ほとんどの人が同様の状況で同様の時間内に食べる量よりも明らかに多い食物を食べる。」
「そのエピソードの間は、食べることを抑制できないという感覚」
といった症状だ。（DSM―５参照）

過食４タイプ（仮）

しかし、Twitterで摂食障害の人たちのつぶやきを見ていたり、自分の過食の癖を振り返ったりすると、過食しているときの様子は大体以下の４タイプに分かれるのではないかと考えた。

さてこの画像をTwitterにあげたところ、自分がどれに当てはまるのかを回答してくれた人がたくさんいた。（ありがとうございます！！）
少しここでまとめて、過食欲のきっかけや過食する人の考え方や癖について考察していきたいと思う。

一番多い過食タイプは？

返信にて回答をくれたのは約４０人。その中で一番多かったのは１の「依存・強迫観念型」、次いで３の「こうなったら楽しんじゃう型」だった。

１の「依存型」の人は、まさに摂食障害の典型と言っていいと思う。過食（嘔吐）が行動依存と呼ばれるように、周囲の環境から受けたストレスや過度のダイエットでの我慢など、感じた辛い気持ちを食べ物にぶつけ、過食に繋がっているのだろうと感じた。

３「こうなったら楽しんじゃう型」を選んだ人には、「過食に苦しんでいるのは自分だけではないと思うと気持ちが楽になり、楽しんで食べられるようになった」「１の状態だったのが、開き直って３になった」といった意見を教えてくれた人もいた。
まぁ辛いことも楽しめたもん勝ちだよね。おいしいもん。ご飯。

そして中には１と３のハイブリッドの人も多く見られた。（私もコレ）
辛いことややりきれないことが起きて感情を整理できずに過食に走るのだけど、食べている間はトランス状態になってめちゃくちゃ楽しー！ってなってるタイプ。
過食している間って、原因となった辛いこととか嫌なことを考えなくて済むんだよね。じゃぁ何を考えているかって、「これおいしー！」とか「思ったよりぱさぱさ！二度と食わん！」とか、ご飯の味を案外楽しんでる。
私だけかもしれないけど、そこで異常性を感じるのは「目の前の食や吐くこと以外は絶対に考えないこと」と「食べ終わった瞬間に味を忘れること」なんだよね。「食」を楽しんでいるようで、やっぱりそうじゃなくて、あくまで見たくないなにかから逃げるための手段にしているだけ。気分は３みたいにハイになっていても、本当の意味で食の喜びを感じているわけではないんだと思う。

２の「自傷型」のひとはちらほら。
お腹が痛くなるまで食べること、吐くことが自分を苦しめる手段になるんだろうと思うんだけど、中には「過食材を買っている時に破産して死んでしまえと思う」「これを食べたら体を壊すだろうな」という考えの人も。
いろんな方法で自分を傷つけるのだなあ。
自傷も行動依存というカテゴリでは依存タイプにも入るんだけど、これもメンタルから来るから相当辛いよね・・・。
４はあまりいなかったけど、辛いと思って食べはじめていつの間にかたくさん食べてる、といった複合型のパターンが多かった。

その他のタイプもいるよ

上の４タイプに当てはまるという人もいれば、当てはまらない人も中にはいた。

「お酒と一緒じゃないと過食できない。アルコールで過食の罪悪感を濁して、食べることにフィルターをかける」
「どうせここで過食を我慢したって変わらないしと思って過食し始める」
「一口食べたらどうでもよくなって過食し始める」
「なんで生きてんだろ・・・なんで食べてんだろ・・・と考えては答えが出ない、を繰り返す」
「無心（何を考えていか覚えてない）」
「吐きやすい順番や水分量のことを考えている」
「やりたくないことの理由付けのために過食する」
「もはや吐くまでが食事だからいつも通り味わって食べて、（当たり前のように）吐く」

といった過食の癖を持っていた。
もはや習慣化してしまうと、ハイになることも、咽び泣きながら食べることもなく普段の食事のように過食（嘔吐）するのだという。
当たり前でないことが「当たり前」になってしまう。少し恐怖すら覚えてしまう・・・。

まとめ

過食の原因が十人十色なように、過食の癖や過食している時に考えていることも様々だった。
でも、多くの人が共通していたのが、食べたり吐いたりした後に「後悔している」こと。
楽しいはずの食事の時間、美味しいはずのご飯。
それなのに、自分の感じ方・考え方の歪みや自分で決めたルールによって楽しめなくなってしまう。
とても辛くて、悲しくて、「どうしてこうなったんだろう」という後悔と、「これから先もずっとこうなのかな」という不安に毎日晒されている。
想像する以上に、とてつもなく孤独で、辛いことだ。

私も含めみんなが罪悪感なくご飯を楽しめる日が、一日でも早く来てほしいと願うばかり・・・。