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モノクロ写真を撮って感じたこと


先週も実家に帰って少しの時間だったが家族に会ってきた。今回はモノクロで写真を残してみようと決めていた。

現代は写真を撮っては誰もが簡単に自分好みの色味に編集できる。SNSを開けばカラフルで色鮮やかな写真が溢れている。色ある物を自分好みに編集したその先には、その時の思い出をより華やかにしてくれる魔法のような世界が待っている。写真の表現としてレタッチは一種のアートなのかもしれない。

写真を撮って、編集して、写真を見た時に自分が本当に残したい物は一体何だろう?と考える事があるのは僕だけだろうか。
目で見ている物ではなく、心の目線で自分は何を捉えているのだろうかと考えるのだ。


カメラ、レンズというフィルターを通じて写し出されるリアルは、どこか現実とは少し違うような気がする時がある。

今回は家族を残したいという思いと、自分自身と向き合いたいという思いで写真を撮ってみた。

モノクロ写真を振り返ってみて、表層的な物ではなく、精神性や本質が見えてくような、いつもとは違う視点で写真を見ている自分がいた。色もモノクロだからリラックスして写真を見れる。

素直に、家族そのままの姿が映し出されているように感じた。モノクロ写真は、情報量が多くないからこそ、写し出したいものがハッキリと伝わる。だからこそ難しい。

けれども、自分と向き合えるモノクロ写真を撮る機会は、普段無意識に自分自身が何を見ているのか、
心の目線として見ている物は何なのか教えてくれたような気がした。

写真という字は「真を写す」と書く。

まさにモノクロ写真がそうであると感じた。

その強く惹かれるものが一体何なのか、今後写真を残す上で、自分が本当に残したい物は何なのか考えていきたいものだ。

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