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暦擬人化-「母の日」さん

趣味で暦の上を擬人化しています。
暦擬人化『拝啓、暦の上から』https://mats-box.com/



5月の第二日曜日である母の日。
パターン的に一番早いのは5月8日で、
一番遅い時で5月14日ですね。


母の日


母の日はすっかりお馴染みの行事で、小さい頃からカーネーションを送ったり家事の手伝いをしたりなんかして過ごした記憶が強くあります。
大人になった今は、欲しいものを聞いて贈る、という感じです。
このあたりは個人差いろいろですよね。

各国に母の日があるそうですが、日本においてはアメリカの風習の影響が色濃いようで、5月の第二日曜というのもアメリカ準拠。


東京堂出版の『年中行事辞典』によれば、大正頃から母の日の運動が始まり、昭和初期には皇后の誕生日(地久節・当時は3月6日)を母の日とする取り組みも行われたようなのですが、官製の記念日という側面がいなめなかったようで定着せず、戦後に急速に広がって現在のような形になったそうです。
昨今の行事を見ていると政府主導のものは行事として定着しにくいのかな。


現代においては特にビジネス面や需要の訴求などと結びつかないと、広く行われる行事になるのは難しいのかもしれません。


デザインについて


母の日の擬人化をするにあたって、オーソドックスに「母」をイメージしようとしたら

・前に下がるみつあみ
・ふわっとしたロングヘア
・やさしそうな瞳
・ふくよかな体型

というのが浮かびます。
これはきっと、これまで私が見てきた「母」というもののイメージの集大成なのでしょう。
子供に無条件に愛を注いで欲しい…という気持ちもあるかもしれません。

そこに、母の日の象徴であるカーネーションと、贈り物・ラッピングのイメージをフィーチャーしてこのような姿になりました。
髪の色は最後まで悩んだのですが、カーネーションの赤い色を、茎や葉の緑が印象的に見せているなあと感じたので緑になりました。


そういえばカーネーションは、

・存命の母には赤を
・亡き母には白を

と言われているそうです。
それもあって赤と白の花びらをイメージしたドレスにしました。


擬人化というものが往々にしてそうなのですが、こういうステレオタイプなキャラクター像を作る時、現代の価値観からズレないようににしたい気持ちと、これまでの日本でイメージされてきたものの間で悩むことが多々あります。
暦は現在と未来でありながら、過去の歴史と文化の集大成でもあるので、そういうところが難しくも面白いところです。

母の日は女性だけの日か


もちろん、その発祥はあくまで「母」のためのものですが、
母という概念はひとつだけではないと感じています。

血のつながりがなくても、性別が女性でなくとも、各々にとっての母を想う日であれば良いなあと思うのです。


子供のころは「母に感謝しましょう」なんて言われると、つい反発してしまうこともある母の日。
大人になると、このさき何度「ありがとう」が言えるのか、急に心配になって連絡を取ってみたりしてしまう母の日。

そんな悲喜こもごもを含めて、この日に起こるさまざまな感情や出来事を、見守り応援してくれるキャラクターであってほしいなと思うのでした!


昨日は立夏くんの記事を書きました。



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松浦はこ|暦日擬人化
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