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シントウって何デスカ?

おはようございます。ドドルあおけんです。

さて、ライフハックと教養の土曜日。今日は神道って何って外人に聞かれたらどう答えるか?というテーマで少し書いてみたいと思います。

不思議な日本

外資系に転職して、外人と話す機会が増えました。今はまだないけど、これから色々日本のこと聞かれたりした時に備えて少し自国のことを学びなおしてみたいと思います。

日本にはタブーというものが色々あって、政治とか宗教の話っていうのをあんまり熱く語っている人とか、ちょっとひくわー、っていう感覚ありますよね。どっちも大事な話だと思うのですが、タブー感が半端ない。

でも、外国ではがんがん話すし、イギリスとかたぶん風刺も含めてパブとかですごいポリティカルな話しているイメージがあります。(行ったことないけど)なんで日本だけこんな感じなんでしょうか。

これはたぶんですが、神道が政治利用されて、先の戦争に日本が突き進んでいった歴史があるので、そのマインドセットがおきないように、ということで宗教・政治から民衆を遠ざけといたほうがいいよねっていう人たちがいた(いる?)んだと思います。

でも、首相が弁護士とか憲法学者660人に告発されるような今みたいな状況になってくると、やっぱりちゃんと政治の話をみんなしないとおかしくなるよね、ってこの国も最近ムードが変わってきているような気がします。

世界でここまで政治とか宗教に対して無関心な国はあまり見たことがないですし、いいか悪いかは別として、メリークリスマス!って言って何日か経つと神社にお参りに行って、誰かが亡くなるとお坊さんがお経読みに来るっていうのは、やっぱり外国人から見ると、日本ってわけわからん、と思われるわけです。

自分もグローバル人材になるべく努力する中で、このわけわからん、はきちんと解説できたほうがいいですよね。

自分の経験

僕は、両親がキリスト教と仏教をそれぞれ結構アグレッシブに信じてたので、プチ家庭内宗教戦争が常に勃発していて、親子間勧誘で両方から引っ張られるという環境で育ったため、”宗教が誰かを幸せにする”ってあんまり思えないタイプで、それは今も続いています。

高校時代、少しの間親のつてをたぐって、プロテスタントのアメリカの牧師さんの家に10ヶ月くらいホームステイしてたのですが、ある日、夜ごはんを食べた後に前から疑問だったことをたどたどしい英語でその牧師さんに聞いてみたんです。こんな内容でした。

世の中には、生まれてすぐ死んでしまう赤ちゃんもいれば、殺人で死刑になる人もいる。赤ちゃんはキリストの存在なんて知らないで死んでしまうのに対して、もし、殺人鬼はが死ぬ前にキリスト教を信じ、懺悔したら、赤ちゃんは地獄に行き、殺人鬼は天国に行くのか?

牧師さんは、そうだ、と答えました。僕は、そんなわけないっしょ、と思い、それ以上深掘ることをやめました。

でも、これまで色々経験する中で、神さま的なものはいると思っていて、じゃないと、こんな偶然でこんなことおきないし、とか、ジョブズじゃないですけど、点と点が見事につながる様を体験するにつれ、自分を超越した何かの力で世の中が動いている気がしてなりません。

僕は、そんなあいまいな宗教観をもっているのですが、毎日メッカの方に向かって朝、昼、晩お祈りを、みたいなガッチリ型を決められるのはあんまりピンとこなくて、神道や道教的な緩やかさというか、おおらかさみたいなのがしっくりくるところはあります。Don't think Just Feel の世界です。

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神道とは?

余談が長すぎました。それではまず神道の概要をWikiから拝借します。

教典や具体的な教えはなく、開祖もおらず、神話、八百万の神、自然や自然現象などにもとづくアニミズム的・祖霊崇拝的な民族宗教である。 自然と神とは一体として認識され、神と人間を結ぶ具体的作法が祭祀であり、その祭祀を行う場所が神社であり、聖域とされた。

神社で手を叩いてこうべを垂れるあの作法が祭祀(さいし)です。宗教だけど教えがない、というところが、外国の人に説明するのがそもそも難しいですね。Don't think! Just Do Saishi! という教え、と言うしかないです。ある意味シンプルの極みです。

もう少し具体的なところは、神社庁の神道についての説明で補足です。

神道の神々は、海の神、山の神、風の神のような自然物や自然現象を司る神々、衣食住や生業を司る神々、国土開拓の神々などで、その数の多さから八百万の神々といわれます。さらに、国家や郷土のために尽くした偉人や、子孫の行く末を見守る祖先の御霊も、神として祀られました。奈良時代にできた『古事記』『日本書紀』には、多くの神々の系譜や物語が収められています。

この偉人=神にできてしまうシステムが、権力者にとって都合がよく使われてしまう余地を残しています。キリスト教やイスラム教も政治に大きく影響を及ぼしていますが、権力者=神、という直接的な関係にはなっていない分、日本の神道は危険と思われるのもわかる気がします。

北朝鮮を建国した金日成には、白頭山伝説と言われる逸話があり、それを北朝鮮の子供たちに教えていたらしいが、その内容は、例えば、”将軍様は紙で船を作って川を渡り、紙で空へ飛ぶ道具を作り、その上に乗り込んだ。そして、将軍様が遊撃隊に支給した弾には目があり(目?)、日本軍に百発百中で命中した”、というくだりもあるみたいです。#誰が信じんねん

この伝説は極端ですが、時の権力者は、人心掌握のために、あの手この手を使うものですよね。

ここからは神社庁による、信仰を具体的なかたちとした祭りの解説です。

祭りは、稲作を中心に暮らしを営んできた日本の姿を反映し、春には豊作を、夏には風雨の害が少ないことを祈り、秋には収穫を感謝するものなどがあり、地域をあげて行われます。祭りの日は、神社での神事に加えて神輿や山車が繰り出し、たくさんの人で賑わいます。神道の祭りを行うのは、神社だけではありません。
皇室では、天皇陛下が国家・国民の安寧と世界の平和を祈るお祭りを行われています。また、家庭では、神棚の前で家の安全、家族の無事を祈ります。これも小さな祭りといえます。

祭りは平和・安寧を願って祈ったり、自然の恵みに感謝する行為ということですね。さらに理念についても語られます。

神道のもつ理念には、古代から培われてきた日本人の叡智や価値観が生きています。それは、鎮守の森に代表される自然を守り、自然と人間とがともに生きてゆくこと祭りを通じて地域社会の和を保ち一体感を高めてゆくこと、子孫の繁栄を願い、家庭から地域、さらには皇室をいただく日本という国の限りない発展を祈ることなどです。このような理念が、神々への信仰と一体となって神道が形づくられています。また、神道には、神々をまつる環境として、清浄を尊ぶという特徴があります。神社は常に清らかさが保たれ、祭りに参加する人たちは必ず心身を清めます。

神道で要求されるTODOは以下ということになりそうです。実にシンプル。

・自然を守り、人と自然が共生できるようにすること
・コミュニティで祭りを行い一体感を持つこと
・家庭・コミュニティ・国の発展を祈ること
・清浄の状態を保つこと

神道と仏教のコントラスト

そんなシンプルな教えの神道ですが、死んだらどうなるか、とか、毎日の生活をどう生きたらいいいか、とかそういう教えがないものですから、そういうことがきちんと教えとして整備されている仏教は対称的な存在です。

このサイトで神道と仏教の比較があったので参考までに貼ってみます。このサイトの主が仏教徒の方なので、ちょっと書き方が神道に対していじわるなところもあります。

神道と仏教の7つの違い

7の一時的な欲望を満たす、というのはちょっと悪意を感じます。笑

7000を超える巻物 V.S. 4つのTODOだとなんだか、仏教のほうがすごい!となりがちですね。

仏教の通底概念として挙げられるものに「因果応報」というのがあるようです。これは2600年前にブッダが説いたことということですが、何事にも原因と結果がある、ということですね。

悪いことをすれば、悪い事が起こり悪い人生を歩み、良い行いをすれば、良いことが起こり、良い人生が送れる、ということなので、何が良いか、何が悪いか、構造上どうしても定義が必要になってきます。

僕は巻物は読んだことがないので内容はわかりませんが、ただ、この善悪の判断基準を細かくしていくほうが運用する側からしたらわかりやすいし、それを知っている人が知らない人に対して権力となり得るという特徴があるように思います。

ということで個人的にどちらが凄いとか正しいは判断できませんが、それぞれの特徴がなんとなくわかりました。

家康のエイヤ!で共存することになった仏教と神道

仏教も、神道も時の権力者によって為政ツールとして使われてきた過去がありますよね。

その辺を天才中田あっちゃんがものすごい切れ味で解説してる動画あるので、興味がある方は、Youtube大学でチェケラッチョしていただきたいのですが、ここではその中ででてきたキラーチャート1枚を使って、あっちゃん命名のパーフェクトコントロール、徳川家康がこの折り合わない2つをどうがっちゃんこして、権力体制を構築したかを最後にご紹介したいと思います。

これによると、日本国建国から脈々とつながる天皇家の権威とそれをサポートする神道、神々の伝説を武家政治の安定剤として武家の上位に配置し、仏教については、有力なお寺を頂点として、強力なピラミッド型で武家の下に序列を作り支配、お寺は自分の担当エリアの民の管理(隠れキリシタン発見含め)と葬儀の執り行いというお役目を与え、神を頂点にした強力な支配ピラミッドを構築したのです。

NOTEネタ

今、正月初詣して、お葬式にお坊さんが来る構図は、家康のパーフェクトコントロールの名残りということですね。さすがです。

まとめ

最初のお題に戻って、外国の人に神道について説明してみる、をいったん日本語でまとめてみます。うまくまとまっているか心配ですがとりあえずベストエフォートで英訳する余力がないので得意な人ぜひご協力ください!

・神道はシンプルな行動規範があるだけでバイブルのような教えも、崇める対象もいない
・アミニズム的で自然の中に神がいると考えるが、天皇・権力者も神にできる、というちょっと変わった考え方もあり、この点が政治利用される場合があった
・その行動規範は、自然と共生し、所属コミュニティで祭りを行うことで自然の恵みに感謝し、平和と国の発展を祈ること。あとは身の回りをキレイにすること。
・細かい教義があるわけではないので、外来の仏教と補完するカタチで人々の生活の中に染み込んでいる
・ただ、この補完関係は自然発生的なものでなく、1600年頃に日本を統一した徳川家康という人物が、国の統治機構を考えた際に、神(神道)、天皇、サムライ、寺(仏教)、民衆の序列で統治ピラミッドを築いたことによるもの

とうことで本日のお話は以上です。

日報

最後に備忘録として日報。今後今パートナーとなっている企業をPと呼ぶことにします。

・Pのキーマンとの1on1設定
・Justinから宿題のプロモーションプラン検討
・PのUI検討Mtg(3PM)
・セミナーパブリックビューイング @AGT
・異業種交流ZOOM会@AGT  - Meet with あおB
  ー>MRM

明日は、エンタメの日曜日。音楽ネタでもやろうと思います。

マーケティングの月曜日
経営戦略・事業開発の火曜日
EC・ロジスティクスの水曜日
DXの木曜日
グローバル・未来の金曜日
ライフハック・教養の土曜日
エンタメの日曜日

最後に神道を外人が解説しているYoutubeがあったのでスクリプトと一緒に貼っておきます。ここまで話せたら完璧。

ということで、今日もよい一日を。



Shinto is the largest religion in Japan practiced by an estimated 80% of the population. Back in the sixth century indigenous Japanese people invented the word Shinto to distinguish their already existing face from Buddhism spreading throughout the region.
Overtime Shinto and Buddhism came to coexist peacefully.
Sinto is considered more of a way of life, rather than a specific set of beliefs or worship of a cental deity. Most Japanese people identify as both Buddhist and Shinto.
So how can someone follow two religions at once? Well, Shinto doesn't have many of the characteristic associated with religion. Unlike Christianity or Buddhism, it has no official founder or secret text.
Shinto does not try to explain the world in a sense of right and wrong and thus, are no Shinto preachers or missionaries.
The only goal of Shinto is to be touch with Kami, or spiritual energy, through sacred rituals.
These include weddings, funerals, worship at Shrine or at home and huge festivals. The word "Shinto" means "way of Kami". Kami is extremely complex, but they are sacred sprits that exist in earthy objects like mountains and trees.
And in concepts like fertility. Kami also has an ancestral form, as humans become Kami after they die.
The Sun Goddess "Amaterasu" is the most important Kami.
In Japanese mythology the royal family is thought to be descended from Amaterasu, beginning with the first emperor, Gimmu.
It is thought that prayers and offerings to Kami sprits at Shinto shrines and festivals will wash away evil spirits and thus purify a person or object.
This process is the lifeblood of the Shinto practice, happening on a daily, weekly, seasonal, lunar and annual basis.
In fact, taking part in ritualistic worship and purification is the entirety of the faith.
this has garnered criticism, as some liken Shinto worship to a performance rather than an act of devotion based on values and beliefs.
However adherent to Shinto think of rituals as a religious experience, on that binds a community together even more so than shared beliefs.
Although Shinto is thousands of years old, is still has an presence in Japanese life.
For instance, new buildings are 'purified' by a Shinto priest, and Japan's national sport, Sumo, is directly derived from Shinto rituals, and symbols of purity can be found on the ring and on sumo garments.
many Japanese people keep a tiny shrine-altar in their home and local shrine play a huge role in communities, bringing people together for festivals, and hosting weddings and funerals.
Whether or not they identify as religious, virtually everyone in Japan is, in some sense, a part of Shinto.

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