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そうだ転職をしよう。 その2 僕が見つけた意味

Doddleという聞きなれない言葉

おはようございます。

尊敬するパイセンにnoteを始めたことをうっかり伝えたところ、毎日の楽しみが増えたと言われ、予想以上のプレッシャーを感じ始めているDoddleカントリーマネージャー内定中、あおけんです。♯言わなきゃよかった

キンコン西野さんのように毎日当たり前のように質の高いアウトプットをするにはその何倍ものインプットが必要なわけで、まあ、最初はそんなこともできるわけもないので、とにかく継続重視、(クオリティ優先度ロー)と逃げのスタンスをまずお伝えしておきます。

今日は前回お話した転職にあたって重視した3つのポイント(意味がある?できる?勝てる?)のうちの意味があるかどうか、という話について、具体的にどんなところに意味を感じて転職する企業を選んだかというお話をしたいと思います。

その前に、新しい転職先のDoddle(正確にはDoddle Parcel Services)という言葉についてコメントしておこうと思います。

僕はこの言葉、人生でこれまで一度も聞いたことありませんでした。まあまあがんばって英語は勉強してきたつもりなんですが、最初聞いた時、ド、ドル?、何?どんな発音?、なんか日本人発音しづらそうな並びだな、と思いました。実際の発音はこんな感じ。

Doddleの発音をグーグル先生に教わる

ドドー、ドドー。です。最後はベロを前歯の裏にピッとつけるLの発音です。

このDoddleの意味を調べてみると、こんな感じです。

(出展元:ブリティッシュイングリッシュドットコム)

イギリス英語特有の単語: 1. doddle
doddle:「簡単」、「やりやすい」
この単語の意味は「簡単」や「やりやすい」という意味になります。読者の皆さんは「A piece of cake」というイディオムを聞いた事はありますでしょうか?
この単語はこのイディオムと同じ意味で使い方も同じです。オックスフォード辞書では、この「doddle」は1930年代に初めて使われるようになったそうです。
例文:
Don’t worry, this printer is a doddle to use.
(心配しないで。このプリンターはとても使いやすいよ。)
This crossword was a doddle. I finished it in under 5 minutes.
(このクロスワードはとても簡単でした。5分以内できました。)

ということで、イギリス特有に言い回し・単語で、アメリカでいうところのEasyですね。

それで、何が簡単かという話なんですが、社名であるDoddle Parcel Serviceの中にその答えがあって、Parcel=小包、という意味で、何を提供する会社かというと、通販で買った荷物を簡単にどこでも受け取れるようにするサービス、を提供する会社ということになります。

今、アマゾンで買うと自宅で受け取る以外にコンビニでも受け取れたりする、あれです。あの仕組みを作ってイギリス国内で展開していた会社がオーストラリア、アメリカへの進出を経て、今度日本へ、という流れです。

端的にいうと通販物流の裏側の仕組みを提供する会社で、そんなに派手でも、セクシーでもないですね。でも、色々調べていくと、意味がある会社、と思えるようになってきました。次のセクションでは、実際に面接のときに話をした資料を抜粋して自分が見つけた意味をお伝えしたいと思います。

日本の物流が抱える課題

書類選考(履歴書・レジュメ)が通ってさっそく面接ということになったのが、2月下旬くらい。丸腰でいくのもなんだなと思って、リクルーターからもらったDoddleサービス概要を見ながら、それを日本語に要約した資料を作り、日本で可能性があるかどうか業界関係者にヒアリングをしました。

そのヒアリングでこれはいけそう、と確信したあと(その詳細はまた別途、勝てるか?編ででもお伝えしようと思います)、じゃあ、実際日本の物流市場はどうなっているんだろうというのを調べることにしました。

だいたい新しい企画を考えるとき、僕はその背景を調べるために国会図書館にいきます。ネットで落ちている情報で十分な場合も多いですが、ある程度体系的にまとまっている書籍は全体像を理解するには手っ取り早いし、特定業界の業界紙のバックナンバーに載ってる情報などはなかなかネットに落ちてないので、そういう情報が欲しいときに僕は行くときが多いです。

お金かからないし、貯蔵が膨大なので、超おすすめです。もし、活用したことのない方はぜひ行ってみてください。

話を元に戻しますが、色々な情報に触れ、それを整理していくと今日本の物流は結構大変なことになっていて、その血流が滞っていることで、社会的に大きなマイナスが生まれていることがわかってきました。

これから、面接の時に僕が説明したスライド(英語です、すみません、、)を使いながら、その”大変な状況”を見てみましょう。

スライド2

2018年のイーコマースの市場規模は1.8兆円、年々上がってますね。その中で半分くらいが小包が絡む”モノ(Goods)”です。ここで注目なのはEC率といわれるもので、世の中の人が実際モノを買うときにどれくらいの割合の人が通販(EC)で買うか、という比率です。日本はその比率が6%くらいですが、アメリカは10%中国に至っては15%です。

尾原さんの「アフターデジタル」という本を読んで中国のデジタル化の進化ぶりに驚いたものですが、中国の今の状況は日本の近未来ということができると思います。この6%という数字が倍以上になる日はそう遠い未来ではないということです。

スライド3

次に物流業界を見てみます。2018年の小包の配達数は43億個。多すぎていまいちピンとこないですが、日本人1.2億いるとして、ひとりあたり年間36個くらい、月3個くらいでしょうか。ちなみに我が家はこの倍くらいある感じで、EC率は中国に近いですかね。今の日本は中国よりはEC率が低いとはいえ、20年の間に約2倍になっていることがわかります。

その中で問題になっているのが、再配達。この再配達の割合が全体では15%、都市部では17%となっています。ただ、実際に2回目の配達で完全に配達できるわけではなく、3回、4回訪れるケースもあるため、実際物流会社が負担するコストは3割増しぐらいになるという試算があります。

ちなみにこの再配達によるCO2の排出量は4.2万トンで、例えていうならば、山手線の内側の面積の2個分、バチカン公国の1000個分の森林が一年間でようやく吸収できる量(わかりにくいけど、えらい多い、ということです)で、単純なコストの問題だけでなく、地球環境への負荷という点でも深刻な問題であることがわかります。

スライド4

次にこの物量の増加&再配達問題が引き起こす雇用の問題です。

ドライバーさんの仕事は本当に大変だと思います。ダイヤモンドの記事では、労働時間は全平均比で10~20%多いのに、賃金は10~30%低い。これでは、なかなか人が集まりません。その結果、今年2020年には10万人規模のドライバー不足が指摘されています。

この人不足は物流会社の経営を直撃します。その結果、このデフレの時代にあって運送料の値上げをせざるを得ない状況に陥り、その結果通販企業の収益を圧迫するという悪循環が生まれているのです。

これがいわゆる、物流危機、ロジスティッククライシスというものです。

スライド5

この影響は僕らサービスを受けるユーザ側にも徐々に表れていて、ある調査では、大手三社(ヤマト、佐川、郵政)以外の人が配送にきてちょっと怖い(28%)、とか、運送費が上がるのは勘弁してほしい(24%)とか、配送が予定通りに行われない(15%)という不満が表面化しています。

改めて最初の話に戻りますが、今後日本のEC率はアメリカ、中国に倣って上がっていくことは間違いないとみています。一方現状では、6%の低いEC率でも10万人規模のドライバーが足りていないという現状があります。

その中で再配達という二度手間は、この社会が抱えた壮大な非効率、ムダです。

この社会が抱えるペインを解決することができたら? 

これが、僕がDoddleという会社に見い出した意味です。

今日はここまで

すみません、ついつい説明が長くなってしまいました。

でも、自分が見出したDoddleという会社の意味をご説明するにはそのプロセスを追体験してもらうのが一番と思い少し長くなりましたが、お話をさせていただきました。今日ご説明した社会の課題をDoddleという会社がどうやって解決できるのかについては日を改めてお話しようと思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

それでは、よい一日を!

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