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【1〜3日目】 そして、それ以降の人生が始まった/「泉」と名のつく町から

2024年2月26日(月)
24:雨水 72:霞始靆(かすみはじめてたなびく)

永遠に片付かなさそうな収納にお猫様がお住まいになったようす

転入届を出した。「私本当に一人暮らしになったのか? 正気か?」とまだ思っている。

その後、はじめて最寄りのコンビニとスーパーにひとりで行った。それだけで何か緊張した。スーパーのポイントカードを作る。
徒歩3分圏内にスーパーが2軒あったこれまでの東京駅チカ生活。徒歩7分くらいの今のスーパーを「遠い…」と感じてしまう。
天気もおおむね悪いので笑、買い置き大嫌いな私にしてはかなり買い込んだ。なんでも買い込む母の気持ちが少しわかった。

知ってたけれど魚が安いし種類も多いし、もう、買い物に行けた日は刺身と白飯だけで生きられるじゃないか。なんてラクなんだ。夜はふくらぎをしこたま食べた。

最寄りのコンビニはローソン。
店員さんがお客さんと雑談している。きっと客も店員も顔ぶれが決まっているのだろう。この距離感を、私は楽しめるだろうか。まだその余裕はない。

入城している

2024年2月27日(火)

自分の通院や猫の通院予定のブッキング等で、荷解きは遅々として進まない。
寝室にやっとエアコンがつく。25cmのスリムなもの。7万円。これでもう少しよく眠れるか。
しかし賃貸物件に実費でエアコンつけるのって、本当にもったいない。

私が住むのは、金沢市中心部をちょっと南へはずれたエリア。
「泉」がつく地名がたくさんある。
なんでも白山の伏流水がこのあたりでよく湧くからとか(諸説あります)。
マンションの近くには用水も流れ、白山方面へ続く古い街道も通っている。
部屋の南向きの窓からも、天気がよければ白山の山頂部分が見えることも。
いわゆる文教地区で、数学のまるでできない私には入れるはずもない県内随一の進学校もある。

本当はそれこそ、犀川と浅野川に挟まれた中心部に住みたかったのだけれど、人気のある場所であることは確か。
金沢西部の低地、ヤンキータウン出身の私にとっては縁遠かったエリアでもある。

みごとな曇天。
私はこの町のあちこちを走る用水に、最も金沢らしさを感じる

2024年2月28日(水)

自分のクリニックへ初めて行ったり、ねこの皮膚のことで動物病院へ行ったり。

主治医となるであろう先生、口コミ通りたぶんとてもよい人(そして口コミどおり声がめちゃくちゃ小さい)。ほっとした。
エムザのニトリや100均で買い物をしていたら遅くなり、金沢駅でお蕎麦を食べて帰ろうとしたら、もう20時過ぎたらバスがぜんぜんない! 急いでバスの時間に合わせて食べる。
ああ、これが地方だ。 

動物病院は徒歩10分ほど。ミヨちゃんを背負って歩く。4kg台の彼女なら平気だったが、6kg近いスイちゃんだと大丈夫だろうか…

自宅から徒歩10分くらい、旧野町小学校にある「金沢未来のまち創造館」併設のカフェ。
野菜たっぷりのメニューがたくさんあって、とてもありがたい

わが家は寺町、野町も歩いてすぐ。このあたりは人通りもいくらかあるし町並みが最高に面白い。住宅街の車社会っぷりに打ちのめされていたけれど、お香ただよう町を歩きながら、金沢に戻ってきてよかったんだな、と少し思えた。

上階には無料のコワーキングスペースもあったので、ぜひ通いたい。

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