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2024年5月 金沢ひとり暮らし3か月目の急転(事情は言えない)

2024年5月5日(日)

昨日、一昨日と内灘に行ったり姉に会ったりして仕事ができなかったので、そのぶんを取り戻すつもりでいた。

その後、いろいろあってほとんど仕事ができなかった。
理由はまだここには書けない。私ではなく家族の問題。

2024年5月6日(月・祝)
24:立夏 72:蛙始鳴(かわずはじめてなく)

引き続き大変。

仕事があることでいくぶん気が紛れる。

2024年5月7日(火)

人生でもっともしんどいGWが終わった。

ようやく世の中が動き出し、朝から駐車場に関する問い合わせの返事がくる。
マンションの目の前の広い月極駐車場が、6月から空きが出るとのことだった。
正直、もう6月に自分がどうなっているのかなどさっぱりわからないが、ひとまず空いたら契約させてもらう旨伝える。これだけ近くて停めやすい駐車場はないのだから、遠くて狭い駐車場を選ぶことはなかろう。
しかし、あと1か月もクルマを放置することとなる。

朝から雨。「おとなの部活動」にひとつ参加する予定だったが、とてもそんな状態ではないのでキャンセルし、仕事を少し取り戻す。午後からは、前から予約していた美容院。矯正パーマをかける。この状況で、普通に雑談をしているのが不思議だ。美容師さんも過去に何度かクルマをぶつけたことがあると聞いて少し安心する。

夜、夫とテレビ電話。

2024年5月8日(水)

雨で寒い。終日自宅仕事の予定。朝から打ち合わせ。
ざわざわが止まらない。
最近も早朝覚醒を頓服の薬でなんとかしている。

最近首都圏から日本海の町に引越したHさんから、DMで「すごく心配しています」とメッセージがくる。
Hさんは写真家で、私が勝手に作品が好きで個展に伺って会ったことが一度あるだけなのだが、SNSでは懇意にしていて、なぜかとても気にしてくれる。
とてもありがたくて仕方がない。Hさんも今まさに引越し先での孤独を感じていることなどを教えてくれた。

一度も家から出ず仕事。なぜかトマたま炒めを作るなど。眠る前に夫に電話。

生きるのにせいいっぱいで、案外普通の生活を送っているのが自分でも不思議で仕方ない。

2024年5月9日(木)

私はクルマは駐車場から出せないし、「金沢から東京は新幹線ですぐ!」でもない。決死の覚悟でないと一人では乗れない。すべての移動の自由がない、障害者であることを毎朝つきつけられる。胸がずっと痛い。

そしてそのクルマを定期的にアイドリングさせてガソリンを消費させないとバッテリーが上がるという虚しさ。数か月後には廃車かもしれないのにね。

いつものクリニックへ。夫が海外にいることすら主治医がスコンと忘れており、こいつに何がわかるんだと思って八つ当たりして終わる。

これ、こちらで有名な利恵ママですよね

その後、T子さんとヤケクソでカラオケ。ユニコーンを歌う。
金沢でのさまざまなネットワークがあるT子さんと話していてふと気づいたのだが、私が期待していた地方での温かな小さなサークルというのは、何も活動をしていない私には、東京だろうが金沢だろうが作るのは難しい。T子さんはギャラリーを運営しているからそれができたのだ。

つまり、このまま私が金沢にいたところで、ここで離れがたい人間関係ができるかというとそんなことはなく、元同僚としてT子さんがちょいちょい遊んでくれる、それにとどまるのみなのだ。
だから私はどこに住もうが、そんなもの最初から求めないか、社会とつながれるとっかかりを作るしかないのだ。それが作家活動だろうが仕事だろうが共通の推しだろうが共通の病気だろうが。

ひとつ言えるのは、私はさまざまな事情により、おそらく金沢ひとり暮らしをまっとうできない可能性が高くなってきた、ということだ。

先週末から、何もかもが動いてしまった。

カラオケの帰り。


2024年5月10日(金)
24:立夏 72:蚯蚓出 (みみずいずる)

カウンセラーのMさんがおすすめするクリニックで診察を受ける。これは以前から決まっていたこと。
漢方によるトラウマ治療、神田橋処方で有名な先生だ。
少しの問診により、私のパニック障害はフラッシュバックであると即言われた。
そして、26歳の時の最初の過呼吸発作も、また何かのフラッシュバックであると。
それは生後まもないころの些細な記憶かもしれないそうだ。

手のさすり方と、足のさすり方を教えてもらう。
即効性はないが、落ちたエネルギーを回復させてくれるらしい。
また、Oリングテスト等を使って、今の私に合う漢方も処方してくれた。
本来なら心療内科は一か所にとどめるのがよいのだが、自立支援の手続きの問題や、今後のことなどを考え、ひとまずこの先生には漢方だけを処方してもらうことにした。
合う漢方も、来るたびに違い、それは素人にはなかなか判断できないそうだ。

正直なところ、あまり信じてはいないが、
なにしろカウンセラーのMさんにシャーマンのような力があり、一発で救われた経験があるので、これもありなのではないかと思うのだ。

昨晩寝不足だったのでぐったりしている。
松屋でお昼を食べ、スタバで読書をし、帰宅。

帰宅して夫と少し通話。漢方に興味を持っていた。
夜、小林賢太郎『回廊とデコイ』をやっと途中まで観る。早く観ないと配信が終わってしまう。

ずん飯尾が「金沢大好き芸人」で紹介していたイタリアン
こちらへきて初めて浅野川を渡った。観光エリアではないけれど

2024年5月11日(土)

昨晩処方してもらったのは、桂枝加竜骨牡蛎湯と、以前更年期症状の手のこわばりが出た時に整形外科で出してもらったのと同じ、当帰芍薬散。どちらもOリングテスト的なもので私に合うとされた。
また、きのう教えてもらったやり方の、手と足をさする「筆の気功」を実践。

桂枝加竜骨牡蛎湯は悪夢や眠りの浅さにも効くとのこと。
夜中一度目が覚めて、二度寝の時は夢を見たのだけれど、感じのいいベーカリーに取材に行って、りんごがいっぱいのったパンをもらうという、わりに現実的で明るい夢だった。エントランスの木の繁り方がきれいだった。そして、トータルで8時間眠ることができた。

パニック持ちの人の多くの原因は、トラウマ(些細で無自覚なものを含む)のフラッシュバックであるという(諸説あり)、それは頭の前方の目の奥あたりの脳に蓄積されており、「筆の気功」で改善するという。即効性はない。続けると脳がいくらか回復していく(らしい)。

きのうの夜、フラッシュバックに効く2種類の漢方を飲み、「筆の気功」をしたところ、右目の奥に強い痛みあり。そして今朝漢方を飲み筆の気功をしたところ、左目にいきなり閃輝暗点のち(これは起きてすぐからあったかもしれない)、右目の奥にふたたび強めの頭痛があった(今もある)。
半信半疑だったが、偶然とは思えぬ。ある種の毒出しだろうか。

それから数時間たった今去来しているのが、こちらへきて初めてかもしれない、けっこうな安心感である。これは今朝起きた時はなかった。というか、こちらへきてからずっと、ひたすらに寂しかった。
私には普通の人にできることで、できないことがたくさんある。それはそれとして、できることも見ていこうという、ニュートラルな感覚がある。

猫のトイレそうじ。シーツ洗い。図書館、買い出し。あとは仕事。
明日はサッシの修理と、兄とクルマの練習。クルマはやはり憂鬱で腹をこわしそうだ。

2024年5月12日(日)

昨晩まで「もうしんどい、明日のクルマの練習もうむり」と思っていたが、目覚めるとまあまあすっきりしていた。

風が強い曇りの日。雨もぽつぽつきてサッシの修繕が延期になる。残念だが猫たちは緊張を強いられることがなくなった。

予定より早く兄に来てもらってクルマの練習。ものすごく憂鬱で腹を下しそうになる。途中、ほそい道に入ったとき側溝が怖くて左にうまく寄れない。どうやら私の課題は左に適切にハンドルを切れないことらしい。

前回と別のコースで実家へ行こうと思ったが、雨なので同じ道を繰り返すことにする。実家で母の顔を見て少し話してから、近くの広い施設の駐車場でめちゃくちゃ練習する。私が今度借りるのが左側なので、左側に停める練習と、左に寄せて左折する練習。
なんか少し手応えがあった気がする。何より、雨の中運転をするという経験ができてよかった。
雨の中貴重な休日を練習に付き合ってくれた兄にはとても感謝している。本当にありがたい。

これからどうなるかわからないし、家族に再びあまり会えなくなるかもしれない。でも、いつも「いる」ということを忘れないようにしなければ。

帰宅するとものすごくほっとしている自分に気づく。この部屋でこんなに開放感を感じたのは初めてかも。

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